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久保の来季ソシエダ移籍案、鍵はウーデゴールとレアルの契約か

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

スペインメディアが連日報じる。

『アス』『デフェンサ・セントラル』などスペインメディアは連日にわたり、レアル・ソシエダが2020-2021シーズン、レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の18歳のMF久保建英の獲得を希望するだろうというレポートを掲載している。

 その背景にあるのが久保とともに、同じくレアル・マドリードからソシエダにレンタル中の21歳のノルウェー代表FWマルティン・ウーデゴールの活躍ぶりがある。

 さまざまな憶測が飛び交っているが、まず事実関係を整理すると次のようになる。

 ウーデゴールはオランダへの期限付き移籍終えたあと2023年6月までレアル・マドリードとの契約を更新した。そのうえで、レアル・ソシエダに2019年7月から2021年6月まで2シーズンにわたりレンタル移籍する契約にサインした。

 すると1年目の今季、これまで16試合・4得点・5アシストと大活躍。チームを上位に導く牽引ぶりを見せている。

 一方、スペイン挑戦1年目の18歳の久保はレアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍。レギュラーポジションを掴む活躍を見せ、これまで15試合・1得点・2アシストを記録している。

 18節を終えて、ソシエダは9勝4分5敗でヨーロッパリーグ出場圏内の5位、一方、マジョルカは4勝3分11敗で1部残留圏ギリギリの17位。

 そこで、ここからが推測になる。

 レアル・マドリードは1年でウーデゴールを復帰させるのではないかということだ。となれば、ソシエダはその人的補償的に、久保を求めるだろう――と。レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長とソシエダのヨキン・アペリバイ代表は非常に仲がよく、そういった融通も効くはずである。そして久保には欧州カップ戦に出場できるメリットもある、というのだ。

 とはいえ、レアルがそもそもオランダから呼び戻したウーデゴールを、ソシエダに通常の1年よりも長い「2年間」、レンタルしたのにも意図があるはずだ。

 また、久保に欧州カップ戦出場のメリットがあるという点は、ウーデゴールにも共通して言えること。エースストライカーとして欧州カップ戦に臨めるのであれば大きな経験になる。グループステージで敗れれば、冬のレアル復帰ということも考えられる。

 そういった背景を考えると、久保のレアル・マドリードからレアル・ソシエダへの再レンタルは、一つの選択肢にはなり得る。ただ外国籍選手枠の問題(スペインリーグではEU圏外の3人がプレー可能。現在のレアルは、ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンが在籍)もかかわってくるが、久保のレアル復帰の可能性も十分にあるということだ。

 もちろん、そのためには久保がマジョルカで活躍を見せ続けることが求められる。年明けからそういった移籍に関する話題も出てくるなか、久保の東京オリンピックイヤーの挑戦も始まる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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