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【天皇杯】ポドルスキが去就について語る「神戸が優先。家族と話し合い考える」

神戸でのルーカス・ポドルスキ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

三浦淳寛SD「バジェットもかかわってくる」

[天皇杯 決勝] 神戸 2-0 鹿島/2020年1月1日14:35/国立競技場

 天皇杯決勝、ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズに2-0の勝利を収め、初優勝を果たした。日本での初タイトル獲得となった元ドイツ代表FWのルーカス・ポドルスキは試合後に喜びを語るとともに、注目される今後の去就について「神戸が優先。ゆっくり休んで、家族と話し合って決めたい」と語った。また、三浦淳寛スポーツダイレクターも本人の意向を聞き、しっかり話し合いたいという意向を示した。

 ポドルスキは今月で神戸との契約満了を迎え、これまでのところ延長についての合意などには至っていない。三浦SDは契約延長の可能性などについて、次のように語った。

「ルーカスはこれから。バジェットの関係もありますし、そこの折り合いがつくのかどうか。彼が残りのサッカー人生をどう考えているのかを含め、しっかり話し合って決めていければと思います。なるべく早く決めたい」

 また、アジアチャンピオンズリーグ( ACL )の外国籍選手の登録枠は「3+アジア1枠」。Jリーグ枠の「5人」をフル活用する神戸は、その調整も求められる。

「そこは難しい部分で、3枠をスタートの時点でしっかり決めないといけない。選手のコンディションを見て、最後に登録(初戦の1週間前)する選手を決めたいです」

 三浦SDはそのように語った。

 一方、ポドルスキは「クラブとしての重要なタイトルをこの素晴らしいスタジアムで獲得できて誇りに思います。ただし、今日で終わりではなく、ここからさらに先があります。まずは今日この時、この場にいられたことをとても喜んでいます」と語った。

 そして自身の今後の去就について、次のように語った。

「まだ何も決まっていません。いくつかの話が来ていて、神戸から公式なオファーはもらっていません。あさってにはドイツへ旅立つ予定です。ドイツでゆっくり、将来のことについては考えたいです」

「自分は今、神戸の選手であり、神戸が自分を来季も必要としてくれれば、しっかりとした話し合いをしたほうがいいと思います。また、家族とも、どこがいいのかを考えたい。もちろん日本は自分の中で優先順位が高いです。神戸からオファーがなければ、考えればいいとも思います。今シーズンは病気になり、手術も受けて、一時期は薬漬けのような状況になりました。難しい時期を乗り越え、このタイトルで結実できました。しっかり休んで、2、3週間後には、気持ちもハッキリさせたいと思います」

 また、2020年に開催される東京オリンピックへの思いについて、「目標になるのか」と問うとポルディは答えた。

「この国が好きで、国民の皆さんのメンタリティも気に入っています。日本でのオリンピックに対し、興味はとてもありますし、やる気もあります。ただ自分だけがそういった気持ちでは意味がありません。ドイツサッカー連盟や監督が自分を求めてくれれば、それに応える準備はできています。そういった意味で、オリンピックという大きなイベントにいられることができれば、それは誇りになりますので、目標の一つにはしています」

 決勝点につながるシュートを放ったことで(記録はオウンゴール)、34歳のポドルスキは改めて存在感を示し、株も上げた。果たしてどのような決断を下すのか、ポドルスキの左足とともに2020年の神戸がスタートを切った――。

関連記事:神戸のポドルスキがポーランドに移籍か。地元紙が「ビジネスも展開」

[取材・文:塚越 始]

Topics:Lukas Podolski talks about his departure next season. “KOBE has priority. I want to talk with my family.”

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