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【浦和】2万人超え、橋岡大樹「アドレナリンが出た」と拍手の応援に感謝

浦和の橋岡大樹。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

21歳ながら中心選手の自覚。「周りを巻き込み、みんなで一つの方向へ持っていける選手になっていきたい」

[J1 28節] 浦和 1-2 G大阪/2020年11月22日16:03/埼玉スタジアム

 J1リーグ浦和レッズのDF橋岡大樹はG大阪戦、4-4-2の右サイドバックとしてフル出場を果たした。しかし槙野智章のゴールで先制したものの、1-2の逆転負けを喫した。

 マルティノスとサイドを形成したものの、なかなかユニットによる攻撃の形を作れない。橋岡も何度か攻撃に厚みを持たせようとしたが、この日の試合内容を象徴するように、あと一歩が最後まで噛み合わなかった。

 橋岡は試合後、マルティノスとの関係性について、次のように語っていた。

「(マルティノスが)攻撃で違いを出してくれて、それがチームを助けてくれています。ウィークポイントももちろんあるなかで、そこを補っていくのがチーム。そこの部分で僕がマルティノス選手のみならず、周りに声を掛けて動かせればと思います。マルちゃんからは『どんどんオーバーラップをしてくれ』と言われているので、どんどん走って、それによって切り替えて左足でクロスを上げる機会を作れているとは思います」

 そして、この日はアウェー席が開放され、2万288人が来場した。新型コロナウイルスによる中断明け、初めて埼スタで両チームのサポーターから拍手が送られた。その雰囲気のなか、橋岡も藤春廣輝らと熱いマッチアップを繰り広げた。

「サポーターの皆さんが多い分、(最大収容人数が)5000人の時と比べて2万人が入り、相手のサポーターもいると、自然とアドレナリンが多く出てきます。それは皆さんに感謝しています」

 一方、両サイドに揺さぶられて決められた宇佐美貴史のゴールシーンについては、「映像を見返してみますが、どうにかして枚数を足らせないといけないとは思います。早いサイドチェンジに対し、フリーにさせないための守備をみんなで確認したいです」と振り返る。

 何より先制直後に同点に追い付かれたため、「すぐに失点してしまったのはもったいなく、そこから流れが変わってしまいました。もっと気を張って、みんなで修正していかなければいけない部分だと思います」と反省していた。

「(同点にされたあと)どんどん前へ積極に行こうという気持ちはありました。周りを巻き込み、みんなで一つの方向へ持っていける選手になっていきたいです。年齢関係なしに若い僕なんかがもっと声を掛けてやっていけたら、もっと良くなっていくと思います」

 そのように東京オリンピック代表候補の21歳は、浦和の中心選手としての課題を挙げていた。

 浦和は目標としていたACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権を得られる可能性のある4位以内が厳しい状況になった。次戦は11月29日、アウェーでの鹿島アントラーズ戦だ。

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[取材・文:塚越始]

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