安部裕葵がバルセロナ退団か。負傷再離脱、今後を考えて

Bチーム3シーズン目、メンバーリストから外れる。

　スペイン３部（セグンダＢ）FCバルセロナＢチームでプレーしてきたMF安部裕葵が、バルサを退団する可能性が出てきた。このほど発表されたバルサＢの2021-22シーズンのスカッドに名前がなく、背番号も与えられなかった。現在負傷離脱中でＡチーム昇格の可能性は低く、2023年６月まで結んでいた複数年契約を打ち切る形になるという。

　バルセロナの担当記者がSNSで安部について投稿。度重なるケガの繰り返しにより、今回メンバー入りしなかった。日本に戻ることになるだろうと、Ｊリーグ復帰を示唆している。

　このオフには、ギリシャ１部パナシナイコスFCが安部の獲得を検討していると、ギリシャでも報じられていた。しかし８月８日のジローナFCとのトレーニングマッチで、安部は先発出場を果たしたものの開始23分に負傷により交代を余儀なくされた。『ムンド・デポルティボ』では、深刻なケガである可能性があると伝えていた。

　鹿島アントラーズ在籍時には、2018年のU-19アジア選手権で日本代表の10番をつけてU-20ワールドカップ（W杯）の出場権獲得に大きく貢献してみせた。そして2019年のコパ・アメリカで日本代表デビューを果たし、バルセロナと４年契約を締結。Ｂチームからのスタートとなったが、順調にステップアップを遂げていった。

　しかしバルサ移籍後、３部リーグでは悪質と言えるファウルも多く、2020年２月に右足大腿二頭筋を断裂。その後、新型コロナウイルス感染も経て、11月に戦列復帰を果たしたがすぐに同じ箇所を負傷。そして昨季末に復帰を遂げ、このプレシーズンにはトップチームでのプレー機会も得て好プレーを見せた。新シーズンに向けて好スタートを切ったが――。またも負傷し、先行きが見通せずにいた。

　22歳のアタッカーは復活に向けて、どのようなシナリオを立てることになるのか。果たして、本当にＪリーグ復帰はあるのか!?

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[文：サカノワ編集グループ]