元日本代表MF田口泰士が背番号「4」で再出発。引く手あまたの中、千葉を選んだ理由とは?
新ユニフォームをまとう、(左から)見木友哉、田口泰士、ユン・ジョンファン監督。写真:石田達也/(C)Tatsuya ISHIDA
新しい環境とユン・ジョンファン監督の下で成長できるという思いがあった。
ジェフユナイテッド市原・千葉の新体制発表記者会見が1月6日、千葉市内のユナイテッドパークで行われ、新加入選手7人が新天地で戦う決意と2020シーズンに向けた抱負を語った。
注目の一人であるジュビロ磐田から完全移籍で加入した田口泰士は、「このクラブの目標であるJ1に戻ることを達成できるように、今まで経験してきたことを生かし、自分の力を最大限にしっかり出していきたい」と決意を示した。
田口は通算J1リーグ209試合、J2リーグ34試合に出場。日本代表にも選出された、新ゲームメーカー候補。他クラブからの獲得希望もあったなか、なぜジェフを選んだのか。その理由を明かす。
「新しい環境とユン(ジョンファン)監督の下で自分が成長できるという思いがありましたし、クラブが熱心に誘ってくれました。このクラブはJ2にいるクラブではないと思っていますし、結果を残している時代を見ているので、このクラブの力になれるように、僕自身も挑戦してみようと思いました」
チームに推進力を与えるパスと展開力を武器に、中盤のアタッカーとして、ミドルレンジやゴール前へ飛び込んで一発も狙える。中盤の得点力に乏しかった千葉にとって、まさにその弱点を武器に変える、期待の膨らむ頼もしい戦力になる。
また、これまでサガン鳥栖でJ1昇格、セレッソ大阪でルヴァンカップと天皇杯の2冠をもたらしたユン・ジョンファン監督のサッカースタイルについて、次のように語る。
「すごくハードワークをする印象があります。守備的に見られているかもしれませんが、しっかりと得点も取っています。攻守ともにバランスの良いサッカーをする印象を持っています」
そのなかで田口がどのように生きるのか。イメージもできているようだった。
名古屋グランパスでは赤、ジュビロ磐田ではサックスブルー、そして今度はちょっと強面の秋田犬が描かれた、千葉のフラッシュイエローのユニフォームを着る。新背番号は『4』。まさにすべてが一新された。田口が千葉とともに、新たなる高みを目指す。
[取材・文:石田達也]
text by Tatsuya ISHIDA
プロフィール●田口泰士/たぐち・たいし・1991年3月16日生まれ、沖縄県出身、28歳。176センチ・70キロ。流通経済大柏高校 ― 名古屋グランパス ― ジュビロ磐田 ― ジェフユナイテッド市原・千葉。2019シーズンはJ1リーグ21試合0得点、天皇杯1試合・0得点。Jリーグ通算209試合・20得点、J2リーグ34試合・9得点。 日本代表(国際Aマッチ)3試合・0得点。