【浦和】今後の補強を読み解く。「助っ人」「海外日本人選手」が狙い目?

浦和の新体制発表会見に臨んだ(左から)戸苅淳フットボール本部長、レオナルド、伊藤涼太郎、土田尚史フットボールダイレクター(SD)。(C)SAKANOWA

土田SD、大槻監督のコメントが示唆することとは――。

 浦和レッズが1月7日に始動した。同日に大槻毅監督、また1月9日の新体制発表記者会見で土田尚史スポーツダイレクター(SD)が、それぞれメディアからの質問を受けて「補強」について見解を示した。

 浦和のこれまでの新加入選手は、アルビレックス新潟から完全移籍で獲得したFWレオナルド、大分トリニータからレンタルバックされた伊藤涼太郎、そして青森山田高校の武田英寿の3人。昨季3年連続でのシーズン途中の監督交代劇によりJ1リーグ14位に低迷。3年計画での再建計画を打ち出すなか、即戦力と言える補強はレオナルドだけ、という体制になっている。

 今後の補強はあるのか? 二人のコメントから考察したい。

 大槻監督は、次のように語っていた。

「クラブと相談をして、同意してくれればそうなりますし、当然仕事ですからいろいろなことが起こり得ます。その補強に対して、それぞれの役割を担う役職の人たちがいて、それぞれが責任を持って仕事をしていくことが大事だと思います。僕は与えられた責任の中で、最終的に成績に対し、いろいろなものの責任を取るつもりでいます。今はスタートラインであり、ウインドウもまだ空いているところもありますから、最大限の努力をして、チーム力を上げる努力をクラブはクラブとしてやっていくと思います」

「ただ、いろんな見方があると思います。例えばコップに半分水が入っていて、それを『半分も入っている』『半分しか入っていない』という見方ができます。8分目まで入っていても、足りないという人もいるでしょう。そういった意味で、僕らがどういうふうな行動をしていくかが大切。僕自身がどういう姿勢でやるのか。今の戦力に対し全力を挙げて、チーム力を上げていくことに努めて仕事をしていきます」

 一方、土田SDは次のように語った。

「まず現有の選手たち。素晴らしい選手が揃っていると、私は認識しています。今シーズンは、選手たちが個の能力を最大限に発揮すること、させることをベースに、現時点は将来性のある若い選手の3人が今回加入となりました。一方、補強のほうは継続して考えています」

 言葉尻を捉える感じになってしまうが、「ウインドウがまだ空いているところ」という点で、移籍マーケットは、Jリーグが3月まで開いている一方、欧州の冬の市場が今月いっぱいまで。現在「空いている」後者のマーケットを指しているニュアンスが感じ取れる。

 また、土田SDの「若い3人の加入となったが、補強のほうは継続して」というコメントからも、即戦力の「補強」についても検討していることがうかがえる。

 ただ浦和は外国籍選手については、1試合で出場可能な5人がすでに在籍している(マルティノス、レオナルド、ファブリシオ、エヴェルトン、マウリシオ)。

 外国籍選手の登録数は昨季から無制限にはなった。そう考えると、助っ人の獲得も十分あり得る。一方、ヨーロッパにいる日本人選手も「即戦力」として狙い目になってくるか。

 実際、土田SDが補強ポイントに挙げた特に最終ラインは、まだ埋まらずにいる。もちろん4バックに移行するのであれば、マウリシオ、鈴木大輔、岩波拓也、槙野智章とセンターバック候補は揃っており、今、急いて獲得することはない、と捉えているとも言える。

 そう考えると、東京オリンピックで中断期間のできる夏まで様子を見るため、「体力」を温存しているという見方もできる。

 多くのクラブが大幅にメンバーを入れ替えるなか、ある意味対照的に、新強化体制になった浦和は最低限の入れ替えにとどめている。他クラブからすると、出遅れたと見えるのか、それとも不気味に映るのか。

 答えのないサッカーの世界だ。J1リーグ開幕戦は、まさに命運を握ると言える湘南ベルマーレ戦に決定した。浦和はここから動くのか、静かに牙を研ぐのか――。

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[文:サカノワ編集グループ]

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