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久保裕也獲得のMLSシンシナティ「インパクトのある選手を求めていた」

長谷部誠と競り合うニュルンベルク時代の久保裕也(左)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

久保も「野心的なクラブに加われた」と挑戦を喜ぶ。

 アメリカとカナダで展開されているメジャーリーグサッカー( MLS )のFCシンシナティは1月9日、ベルギー1部のKAAヘントに所属していた元日本代表FW久保裕也を獲得したと発表した。同リーグでは日本人初となる「特別指定選手(Designated Player)」で、チーム内に3人のみ適用されるサラリーキャップ対象外の選手となる。

 久保は同リーグの移籍ウインドウが開く2月12日に登録される。クラブ公式サイトでは、久保がベルギー、ドイツ、スイス、日本で計10シーズンに渡って303試合に出場し、86得点・23アシストを記録。UEFAチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグにも計29試合出場してきたことなど詳しく紹介している。

 また、シンシナティのジェラール・ナイカンプ・ゼネラルマネジャーは、次のようにコメントしている。

「私たちは攻撃面でインパクトを与えられる選手を優先して探していた。ユウヤはチームにバーサティリティ(多機能性)がありチームに大きな力もたらしてくれるでしょう」

 そのように26歳の日本人アタッカーに期待を寄せている。

 久保自身は「野心的なFCシンシナティに加わることができて、とても楽しみにしています。プロキャリアの中で、新たな刺激を求めていたなか、この挑戦は素晴らしい経験になるはずです」と新天地への移籍を喜ぶとともに決意を示す。

 久保は1993年12月24日生まれ、山口県出身、26歳。178センチ・72キロ。これまでのキャリアは、京都サンガF.C.U-18 ― 京都 ― BSCヤングボーイズ ― KAAヘント ― 1.FCニュルンベルク ― ヘント ― FCシンシナティ。日本代表13試合・2得点。

 英語やドイツ語などコミュニケーション力に長ける”国際派”が選んだ、ある意味、久保らしい新たな道――アメリカでの活躍とともに日本代表への復帰にも期待が寄せられる。

 シンシナティはMLSに初参戦した昨季、イースタンカンファレンス(東地区)6勝6分22敗(31得点・75失点)で12チーム中最下位だった。MLSはイースタンとウェスタンカンファレンス(西地区)の上位7チームが決勝トーナメントにあたる「MLSカップ」に臨み、年間王者を決める。

 久保がシンシナティ巻き返しのキーパーソンになる!

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[文:サカノワ編集グループ]

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