本田圭佑が強調「僕の職業はチャレンジャー」。『現役選手』の解釈にも触れる
本田圭佑。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「チャレンジを辞めた時『引退するのか』と判断してくれれば」。新チーム「One Tokyo」のトライアウトで。
元サッカー日本代表の本田圭佑が発起人となった新社会人チーム『One Tokyo』のトライアウトが1月24日に都内で行われた。その会場で本田が取材に応じ、この新チームへの思いなどを語った。動画サービス『Abema TV』で、その模様が無料で配信されている。
そのなかで、本田自身は選手としてプレーしながらクラブを立ち上げ、運営もサポートしていくことになる。それは相当な労力を伴うのではないか、という質問が出た。それに対して彼は、次のように答えた。
「すでに今までいろんなことをやってきて、全然できると思っています。ハードルが高いもなにも、(「One Tokyo」はあらゆる決定を『投票』で決めることを予定しており)僕ではなく、みんなでこのクラブを作っていく。その意味ではハードルは低いと思っています」
そのなかで「One Tokyo」と本田が、また今後さまざまなサプライズを提供していくのか? そうした期待について、33歳のレフティは次のように語った。
「僕は『職業チャレンジャー』と名乗らせてもらっていますので。なぜか『サッカー選手』の現役と言われていますが。僕はチャレンジャーとしてチャレンジしている一つがサッカー選手なだけであって、そこはぜひ今後、誤解をしないようにしていただければと思います。チャレンジを辞めた時に『引退するのか』と判断してもらえれば。チャレンジしているかどうかで評価していただけたらと思います」
本田は自身の言葉で、そのように語った。
ただ逆に、そうした発言は、受け止め方によっては、少しでもレベルの高いトップレベルでのプレーへのこだわりが失われたようにも捉えられる。日に日に、自身が目標に定めたトップレベルのピッチに再び立つこと、そして「東京オリンピックのオーバーエイジ選出」は厳しくなっている。未来への投資を積極的に行っている一方、その置かれた現実をどのように捉えているのか。
「One Tokyo」がたくさんの話題を提供した。次は本田の選手としての動向が、再び注目を集めることになりそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]