そもそも白紙!ボローニャSD明言。長友佑都の補強は「議題に上っていない」
長友佑都。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「若くて力のある選手であれば」と条件に合わず。ガラタサライ残留の可能性も。
ガラタサライSKの日本代表DF長友佑都の移籍はそもそも白紙だった――!? トルコの日刊紙『ヒュッリイェト』は1月25日、セリエA・ボローニャFCの「リッカルド・ビゴン・スポーツダイレクター(SD)が日本人サッカー選手の長友には興味がないことを明かした」と題したレポートを掲載した。
左サイドバックを補強ポイントに挙げていたガラタサライは冬の移籍市場で、ドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィッヒから21歳のウルグアイ代表マルセロ・サラッキを、1年半の期限付き移籍で獲得することに成功した。するとウインターブレイク明け、さっそくサラッキがレギュラーを務め、長友はカップ戦でもメンバー外となっていた。
そうしたなか、2020年6月までガラタサライとの契約を残す長友だが、クラブは違約金「ゼロ」での放出を容認したと言われる。すると、長友に関しては以前からイタリア復帰が噂されていたが、そのなかで主力の左サイドバックであるミシェル・ダイクスの負傷離脱に伴い、ボローニャFCが即戦力として、長友の獲得に動いていると言われてきた。冬の移籍市場が佳境を迎えるなか、トルコメディアは「合意に至った」とも報じていた。
しかし今回、リッカルド・ビゴンSDは、長友獲得について次のようにコメントしたそうだ。
「シーズン中断期間の移籍(冬の移籍市場)は、チームを強化するには難しい時期です。もちろん市場の動きを見ていますが、ディフェンダーに関しては、若くて力のある選手を見つけられれば、獲得に動くでしょう。そのため(33歳でもある)長友には興味がなく、議題に上がっていません」
そのように獲得の条件が合わず、キッパリと長友獲得の動きを否定しているのだ。すべては噂だったのか? ボローニャ内の別のところで動きがあったのか?
それでは、長友はどうするのか。
ガラタサライのフロントとしては、サラリーを抑えたいためローンを含め放出したい考えのようだ。一方、現場サイドでは長友のことを決して戦力外とは考えていないという。となると、シーズン最後まで残留する、という可能性も出てくる。
あるいは選択肢としては優先順位が低かったかもしれないが、Jリーグ復帰も選択肢に入ってくるか。
長友は今季トルコ1部リーグ15試合・1得点、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)6試合・0得点を記録。国内リーグ2連覇中のガラタサライは、8勝6分4敗(25得点・16失点)の勝点30で6位につけ、巻き返しを期している。
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[文:サカノワ編集グループ]