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【日本代表】ビッグクラブも動く鎌田大地が注目発言「フランクフルト以上を探すのは難しい」「W杯があるから移籍云々とは一切考えていない」

取材に応じた日本代表の鎌田大地。協力:日本サッカー協会/(C)SAKANOWA

「僕が加入してからの5年、フランクフルトは素晴らしい成績を残している」。アイントラハトへの“愛情”も強く。

 サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が5月30日、6月のキリンチャレンジカップ&キリンカップ4試合に向けて活動をスタートさせた。日本代表に復帰したドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに所属する鎌田大地が同日オンラインによる取材に応じて、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を制した2021-22シーズンを振り返るととともに、オリバー・グラスナー監督との関係、フランクフルトへの愛情、そして注目されるこれからの自身の動向に関する考えなどを語った。

 今季はリーグ32試合4得点・3アシスト、EL12試合・5得点・1アシストなど公式戦通算46試合・9得点・4アシストを記録。フランクフルトの2列目の心臓部を担うキーパーソンとして、自身初であり、大きなヨーロッパタイトル手にした。

「昨年より数字自体は落ちたものの(昨季リーグ32試合・5得点・14アシスト)、試合数が多いなかタフさも増しました。コンディションに関してはシーズンスタート時はいろいろありましたが元に戻り、終わりよければ全て良しと言いますか、全てが上手くいったのかなと思います」

 また、シーズン序盤はメンバーを外れることもあったが、最後は信頼を勝ち得たオリバー・グラスナー監督との関係性について、25歳の攻撃的ミッドフィルダーは次のように語る。

「守備に厳しい監督です。攻撃よりも守備で、とはいえ、ただボールを奪いに行くだけではありません。自分が正しいポジションに立ち返る、正しいポジション取りをするところで、なかなかできない選手が多くて難しく、(グラスナー)監督は僕のそういったところを評価してくれました。画面に映らないところでもありますが、そこを高く評価してくれました」

 そのように献身性の面でも貢献度が上がった。そんな活躍ぶりが結実したEL制覇だった。

 また、来シーズンに向けた移籍マーケットでは、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFC、スペイン1部セビージャFCなどが鎌田獲得に向けて興味を持っていると欧州で報じられる。ちょうど1年前にも同じような噂が出て、鎌田もメンタル的にきつかったと以前に話していた。

 ただ、ELを制したことで、フランクフルトは来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。鎌田にとって、目標としていたステージに立つ権利を、しかも自らの手で掴み取ったことになる。サガン鳥栖から移籍して5年、その間シント=トロイデンVVへの期限付き移籍を挟んで現在の活躍につなげてきたが、フランクフルトへの「思い=愛情」も強い。

「僕が加入してからの5シーズン、フランクフルトは素晴らしい成績を残しています。そこにCL(チャンピオンズリーグ)の出場権が加わります。ぶっちゃけ、フランクフルト以上を探すのは、より一層難しくなってきます。残りの契約は1年で、そこはいろいろ上手く考えて行動していきたいと思います。半年後にワールドカップがあるから云々とは一切考えていません。代表のために移籍するとか、移籍しないとか、そういうふうには考えていません」

 そのように鎌田は、あくまでも“ホーム”であるフランクフルトをベースに考えている。そのうえで、パラグアイ代表(6月2日@札幌ドーム)、そしてブラジル代表戦(6日@国立競技場)、さらにキリンカップと続く、この日本代表での活動に集中する。

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