「一念岩をも通す」吉田麻也がサンプドリアで決意を示す
吉田麻也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
クラブのSNSでユニフォーム姿を披露。最短デビューは2月8日のトリノ戦に。
イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンからセリエAのUCサンプドリアに期限付き移籍したDF吉田麻也が、2月2日、サンプドリアの公式ツイッター(@sampdoria @sampdoria_en)に登場し、日本を紹介する博物館と思われるところをユニフォーム姿で闊歩する姿を披露した。
そのなかで吉田は英語で、次のようにメッセージを発信した。
「私の母国にはこんなことわざがあります。『一念岩をも通す』(Strength of will can pass through rocks)」
31歳の日本代表DFは続ける。
「私はたくさん旅をしてきました。そして私の意思(一念)が、私をここへと導いてくれました」
そして吉田は「今、このユニフォームのために闘いたい」と、新たなる決意を示している。
サンプドリアに来た意味が必ずあり、何かを残したい。そんな意気込みが伝わってくる。
1946年創設のサンプドリアは現在、レスター・シティ時代の岡崎慎司、インテル・ミラノ時代の長友佑都とともに戦ったクラウディオ・ラニエリ監督が率いている。ホームスタジアムはスタディオ・ルイジ・フェッラーリス(収容4万1917人)。2003-04シーズンには元日本代表FW柳沢敦(現・鹿島ユースコーチ)がプレーしている(15試合・0得点)。
チームは現在セリエA、5勝5分11敗(20得点・33失点)で20チーム中16位。巻き返しへベテランでもある吉田の経験が必要とされた形だ。
吉田は1988年8月24日生まれ、長崎県出身、31歳。189センチ・78キロ。名古屋グランパスの下部組織からトップチームに昇格し、その後、2010年からVVVフェンロ、2012年からサウサンプトンでプレーしてきた。昨年11月14日のワールドカップ2次予選キルギス戦で、日本代表通算(国際Aマッチ)100試合出場を達成している。国際Aマッチ通算100試合・11得点。
現地3日のホームでのSSCナポリ戦はメンバー外。早ければ8日のトリノFC戦で、デビューを迎える。
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[文:サカノワ編集グループ]