大迫勇也が決勝スルーパス、ドルトムントに勝利!「私たちのサッカーを再び見つけられた」とコーフェルト監督も満足
ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
トップ下で今年公式戦初先発、ラシカの3点目演出。19歳ハーランドも公式戦4試合連続ゴール。
[DFBカップ 3回戦] ブレーメン 3-2 ドルトムント/ 2020年2月4日/ヴェーザー
DFBカップ(ドイツカップ)3回戦、ヴェルダー・ブレーメンがボルシア・ドルトムントに3-2の勝利を収め、ベスト8進出を果たした。日本代表FW大迫勇也は今年初めて公式戦で先発出場を果たし、2-1と1点差に詰め寄られた70分にスルーパスからミロト・ラシカの3点目をアシスト。決勝点になるゴールを演出し、勝利に貢献した。
リーグ戦では16位に低迷するブレーメンだが、現在3位のドルトムントを撃破する大仕事をやってのけた。
大迫は3-4-2-1のトップ下で先発し、フォアチェックを怠らずアウェーチームの機先を制す。そのなかでブレーメンは16分にダヴィー・ゼルケが連係から先制、さらに30分にレオナルド・ビッテンコートのミドルレンジから2点目を決める。
反撃を試みるドルトムントは、RBザルツブルクから加入した19歳のアーリング・ハーランドを投入。67分、公式戦4試合連続となるゴールを決めて、”怪物”ぶりを見せつける。
しかし70分、ブレーメンが意地を見せる。さらに前掛かる相手の背後のスペースを、大迫が巧みに突くパスを放ち、ラシカの3点目をもたらす。ホームチームは1点を返されたものの3-2で逃げ切り、8強進出を果たした。
ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督は試合後、次のように語った。
「今日はとてつもなく楽しいプレーをしてくれました、同時に非常に神経も使いました。とても価値あるレベルの高い試合で、私たちは自分たちのサッカーを再び見つけることができました。それは長く見ることができずにいたものです。何よりそれが最重要なニュースになるでしょう」
両チームともリーグ戦との連戦で主力を温存するなか、ブレーメンにとっては、失っていたものをしっかり取り戻す――そんな勝利になったと高く評価していた。
ブレーメンはリーグ戦では4勝5分11敗(24得点・46失点)の勝点17で16位に沈んでいて、最下位のSCパダーボルン07と勝点2、17位のフォルトュナ・デュッセルドルフと勝点1差と迫られる。
大迫はリーグ戦14試合・4得点・1アシスト、DFBカップ3試合1得点・2アシストを記録。週末のウニオン・ベルリンとのホームでのリーグ戦、さらに存在感を示したい。
関連記事:【鹿島】内田篤人が語った荒木遼太郎との共演「年を取ったせいか俺、嬉しいんだよ」
[文:サカノワ編集グループ]