【G大阪】昌子源が明かした日本復帰への”真相”「メディカルや診察の問題が起こったなかで」
ガンバ大阪の昌子源。(C)SAKANOWA
ガンバのユニ姿を披露。目指すは「鹿島とフランスのハイブリッド」。
フランスのトゥールーズFCからガンバ大阪に完全移籍で加入したDF昌子源が2月14日、都内で行われた2020Jリーグキックオフカンファレンスに出席し、新天地での決意を語った。
メディア対応した昌子は、自身の日本復帰への”真相”を改めて自らの口から説明した。
「(移籍する際の葛藤は?)最初は結構ありました。けれど、正直なことを言いますと、俺の決断の大きな理由はケガにありました。メディカル(スタッフ)といろいろな問題があり、診断の結果にも問題が起こったなか、選手ファースト――俺をファーストで考えてくれないと感じた時、『日本に帰る』と迷いなく決断しました」
最後は、迷いなどなく決断したと頷く。
「日本に『8』、ヨーロッパにまだいたいが『2』という気持ちというのではなく、ガーって日本へ傾きました。自分の中の葛藤は最初はありましたけど、もう、最後はなくなっていました」
そして自らのコンディションについて、ガンバの新背番号3は語る。
「日に日に良くなっています。一気に二個飛ばすのは良くないと思っていますし、そこはメディカルのスタッフの方も同じように考えてくれています。プロである以上、もちろん開幕に出ることを目標にやっています。ただ、まず足首の痛みがゼロにならない限り、再発が僕の中では一番嫌なこと。それは自分でもしっかり足首と相談しながらやっていきたいです」
このあとの復帰プランも、より具体的になってきた。
「50メートルぐらいは何も問題なく蹴れるようになっています。あとは例えば、クリアの時、相手のシュートをそのまま蹴り返すような状況になるようだと分からないですし、そういった段階へと徐々に入っていこうとしているところです」
昌子にとっても、開幕が待ち遠しいことが伝わってくる。一方、フランスでの1年半はとても充実していたとも語っている。
「戦っている姿を早く見せたいです。190センチ、80キロ、90キロの選手が必ずいるリーグでプレーして、単純なパワー勝負では勝てないので、ポジショニングなど、いろんなところでの勝負に切り替わった自分がいました。そこでの両立と言いますか、日本とフランスのいいところのハイブリッドで、自分の中に取り入れられたら、よりいい選手になれるのではないかと思っています」
なかなか昌子らしい前向きな言葉だ。
「(フランスへ)行ったことですごく充実した、素晴らしい経験を積むことができました。それをしっかり還元できるようにしていきたいと思います」
やはりジュニアユース時代にプレーしていたからか、G大阪のユニフォームは堂に入り、似合っていた。鹿島からG大阪の「ナンバー3」として、昌子の新たな挑戦が始まる。
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[取材・文:塚越始]