VARの悲劇…久保建英が劇的アシストかと思われたが味方のハンドでノーゴール。それでもマジョルカ久々勝利
マジョルカの久保。(C)RCD_MALLORCA ※クラブ公式ツイッターより
アラベスに1-0、9節のレアル・マドリード戦以来の無失点勝利。52分の久保投入で流れが変わる。
[スペイン1部 24節] マジョルカ 1–0 アラベス /2020年2月15日(日本時間同21:00)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
RCDマジョルカがデポルティーボ・アラベスに1-0と無失点で、4試合ぶりの勝利を収めた。マジョルカの日本代表MF久保建英は後半開始早々に途中出場。前線を活性化させて流れをもたらし、VARの判定でアシストが取り消されたものの、勝点3獲得に貢献した。
スコアレスで迎えた52分、攻撃が停滞していたマジョルカはアレックス・フェバスに代えて久保を送り出す。18歳の日本代表MFは4-2-3-1の右サイドハーフに入り、状況に応じて、中央や右サイドにも顔を出す。
すると直後、左サイドのゴールラインぎりぎりでドリブルを仕掛けた久保が、マイナスにパス。これをダニ・ロドリゲスが豪快に蹴り込んでゴールネットを揺らす。久保も咆哮して歓喜! 13節のビジャレアル戦(〇3-1)以来、11試合ぶりのアシストかと思われたが、その一連の流れでクチョ・エルナンデスがハンドをしていたため、VAR介入後のオン・フィールド・レビュー(OFR)で、ゴールが取り消されてしまう。
それでも、この日のホームチームは流れを失わない。
58分、オーバーラップした右サイドバックのポゾから久保がパスを受けると、ペナルティエリア外のバイタルエリアからシュートを放つ。しかし、ゴールキーパーに止められてしまう。
そして63分、久保のいた左サイドから右サイドへと展開。そのクロスの流れから、ゴールキーパーが弾いたこぼれ球をコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスが押し込む。ついにマジョルカが均衡を破る。マジョルカが4試合ぶりにゴールを奪ってみせた。
そのあとは20節のバレンシアCF戦(〇4-1)以来となる先制に成功したホームチームが、守備に慎重を期しながら、カウンターを繰り出していく。
「6分間」という長いアディショナルタイムを経て試合終了に。マジョルカが実に9節のレアル・マドリード戦(〇1-0)以来のクリーンシートで、暫定17位に浮上してみせた。
レアル・マドリードからレンタル移籍中の久保はリーグ21試合・1得点・2アシスト。VARによってアシストが消えてしまったものの、それでも集中を切らさず攻撃を引っ張り続けて、勝点3奪取につなげた。ハードワークも光った。
マジョルカは次節、2月21日(同22日5:00)、アウェーでレアル・ベティスと対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]