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異例、吉田麻也が無観客試合でセリエAデビュー「ここから!」と逆転勝利を喜ぶ

吉田麻也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

サンプドリアがヴェローナから勝点3獲得。新型コロナウイルスの感染で、スポーツ相はリーグ中断を要請。

[セリエA 26節] サンプドリア 2-1 ヴェローナ/2020年3月8日/スタディオ・ルイジ・フェッラーリス

 イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCからイタリア・セリエAのUCサンプドリアにこの冬の移籍市場で完全移籍した吉田麻也がホームでのエラス・ヴェローナ戦で新天地デビューを果たした。31歳の日本代表DFは3バックのリベロとしてフル出場し、2-1の逆転勝利を支えた。

 ようやく訪れたサンプドリアでの初陣。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大と予防のため、試合は無観客で行われた。練習試合のような雰囲気のなか、吉田は最終ラインの中央で相手と駆け引きをしながら起点になってボールを散らしていく。

 先制点を許したものの、セリエA残留を争うホームチームは試合終盤に猛プッシュを見せる。そして77分、37歳の元イタリア代表FWファビオ・クアリャレッラが右からのクロスにしっかり合わせたショットを突き刺し同点に。さらに、ゴール前の競り合いで顔面への肘打ちがあったとして、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入を経てPKを獲得。86分、再びクアリャレッラが決めて、逆転に成功! サンプドリアが逆転で、2-1の勝利を収めた。

 サンプドリアは7勝5分13敗(28得点・44失点)。他チームよりも1試合消化が少ないものの暫定16位に順位を上げた。

 吉田は試合後、SNSのツイッター(アカウントは @MayaYoshida3 )で、次のようにセリエAでのデビューと勝利を喜んだ。

Buon inizio della mia serie A!! Eventually made my serieA debut!!! Thank you all! 

遂にセリエAデビューすることが出来ました!久しぶりの試合、無観客というイレギュラーはあったものの勝ち点3取れて嬉しいです!ここから! Grazie tutti! #debut #serieA

https://twitter.com/MayaYoshida3/status/1236966832327798784

 コメント欄には、サンプドリアとともに、サウサンプトンのサポーターからも祝福の声がたくさん寄せられている。吉田のことを気にしているイングランドのファンも多かったようだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、イタリアスポーツ相は無観客試合であってもセリエA中断を要請している。選手間でもプレーを継続すべきかどうか賛否両論で、先行きは不透明な状況にある。

 そうした混沌とした状況下で、吉田が堂々とイタリアでの一歩を力強く踏み出した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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