EURO中止ならば各国リーグ延期も可能に。UEFAが明日決定
ハノーファーの原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ドイツ『シュポルト1』が今後の可能性について報じる。
ドイツメディア『シュポルト1』は3月16日、『UEFAが未来を決める』と題したレポートを掲載した。ヨーロッパでの新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、欧州サッカー連盟(UEFA)が17日に会議を開き、EUROの開催などについて協議し、その決定がさまざまな影響をもたらすと報じた。
会議はUEFAの会員となっている55の国・地域の代表などが出席。特に6月開幕予定のEUROの開催の動向が注目されている。
ドイツサッカー連盟(DFL)のクリスティアン・ザイフェルト経営責任者は、「私たちが活用できる期間がよりハッキリする」と言う。つまりEUROが開催中止になった場合、6月12日から7月12日までのカレンダーが空くことになる。各国のA代表の活動のために空けていた、5、6月を柔軟に活用できるようになるというのだ。それはドイツのみならず、各国リーグにも共通して言えることだろう。
また、冬季開催への延期案も浮上している。しかし今回のEUROは12か国で開催されるため、延期にした場合、調整するのは非常に困難だとも言われている。
ドイツ・ブンデスリーガは今月末までの全公式戦の中断を発表。早ければ4月2日からの再開を目指している。
そのドイツでは、原口元気の所属する2部ハノーファー96からティモ・ヒューバース、ヤネス・ホルンと二人が新型コロナウイルスの陽性反応が確認された。そのためチームは2週間、全体練習の中止を決定している。また、鎌田大地と長谷部誠の所属する1部アイントラハト・フランクフルトも全体練習を中止しているが、スタジアムのトレーニング施設を選手たちに開放。また、選手・家族のレストランなど外食を避けるため、朝食、昼食、夕食とすべてをテイクアウトでチームが準備すると発表している。
ドイツ各州の新型コロナウイルスの感染者数をまとめているロベルト・コッホ研究所(RKI)の発表によると、現地3月16日午後3時現在、ドイツ国内で6012人の感染者と13人の死亡が確認されている。
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[文:サカノワ編集グループ]