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元ザルツブルクコーチが明かす南野拓実の成長秘話「最初はとても控えめ。内気に見えたが…」

南野拓実(日本代表)。写真:徳原隆元/(C)Takashi UEGISHI

ともに練習に取り組むなか、メキメキと自信をつける。

 オーストリア1部リーグRBザルツブルクFCの元コーチであるペーター・ツァイドラー氏(現・FC St.ガレンのオーナー)がこのほど『リバプール・エコー』に登場し、イングランド・プレミアリーグのリバプールFCに所属する南野拓実の「ザルツブルク時代成長秘話」を語った。

 2015年にJリーグのセレッソ大阪から移籍した南野にとって、ザルツブルクは初の海外挑戦となった。ツァイドラー氏は移籍当初の南野について次のように回顧する。

「移籍当初の南野はとても控えめで、内気な選手に見えました。視線を自分に向けてほしくないという印象や、自分を一人にしてくれという雰囲気も感じました。また監督に褒められても謙遜しがちでした。ですが彼は非常に鍛え上げられ、コーチ陣が説明したことをすぐ全て実行に移そうとしていました」
 
 ともに練習に取り組むなか、ツァイドラー氏は「(南野は)優れた個性を持つようになった」と感じた。
 
「その後、私と一緒に働き始めると、彼は優れた個性を発揮し、素晴らしい成長を遂げました。今の彼を見ていると自信を持てているように見えますし、良い意味で生意気で、恐れずにプレーできていると思います」
 
 そしてリバプールは良い補強をしたと、ツァイドラー氏は頷く。
 
「ザルツブルクで、南野はリバプールで何を求められるかを学んでいたと思います。例えばチームがボールを失った時、どのような動きをすればいいのか、またどうすればボールを再び奪い返せるのか。リバプールと非常に似ている部分があると思います。リバプールは正しいトレーニングを積んできた、素晴らしい選手を獲得したと思います」
 
 ザルツブルクで培った経験が、リバプールで必ず生きるはずだと期待を寄せる。
 
 南野はリバプール加入後、公式戦7試合に出場。出番は限られているものの、クロップ監督は時間をかけて南野をフィットさせようとしていることが窺える。
 
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響でプレミアリーグは中断しているものの、リバプールは自力であと2勝すればリーグ優勝が決まる状況だ。今後試合開催がどのようになるのかは気になるところだが、再開すれば、南野にも出番は巡ってくるはず。チャンスをモノにしたい。
 
 
[文:サカノワ編集グループ]

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