女子サッカーも出場権獲得。カナダが東京五輪への選手派遣拒否を正式表明
なでしこジャパン。女子サッカーにも影響…。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
パラリンピック委員会とともに、カナダ政府のサポートを受けて発表。
カナダオリンピック委員会(COC)は3月22日、同国パラリンピック委員会(CPC)とともに、アスリート委員会、国立スポーツ機関、カナダ政府のサポートのもと、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに選手を派遣しないと決定した。選手の健康を守るための決断と言い、大会に参加するためには、1年以上の延期を求めている。COCの公式サイトで、プレスリリースとして正式に発表した。また、チームカナダとして、公式ツイッター(@TeamCanadaPR)でも声明を出している。
COCとCPCは、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)および世界保健機関(WHO)に、東京五輪とパラリンピックの1年の延期を緊急に呼びかけた。
COSは延期による日程調整の難しさは認識しているとしつつも、「アスリートの健康と安全、それに世界のコミュニティー以上に大切なものはない」と主張している。
新型コロナウイルスの感染拡大により、アスリートと家族の健康と安全が阻害され、トレーニングを継続することも困難な状況にあり、現状のさまざまな問題、矛盾点を指摘している(目指しているのは、健康こそ第一ではないか)。そして最後には「IOCとIPCが、大会延期に同意してくれることを期待している」と結んでいる。
カナダ女子サッカー代表は、アメリカとともに北中米カリブ海地区の東京五輪の出場権を得ていた。
また、なでしこジャパン(日本)とカナダは2019年10月6日に静岡のIAIスタジアム日本平で親善試合を行い、日本が岩渕真奈(INAC神戸)、長谷川唯(日テレベレーザ)らのゴールで4-0で勝利を収めていた。FIFAランキングはカナダが8位、日本が10位(2019年12月更新)。
関連記事:4月3日再開厳しい。Jリーグが描くシナリオ、最終手段「無観客試合」を採用するケースとは?
[文:サカノワ編集グループ]