移籍期限迫る!福岡の實藤友紀が横浜F・マリノスに完全移籍「福岡の街は大好きになりましたが」
横浜F・マリノスのイレブン。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
背番号「19」に決まる。
J1リーグの横浜F・マリノスは3月23日、アビスパ福岡のDF實藤友紀を完全移籍で獲得したと発表した。背番号は19。
實藤 友紀は1989年1月19日生まれ、徳島県出身、31歳。179センチ・72キロ、B型 。これまでのキャリアは、昭和イレブン ― 徳島市立昭和小学校(徳島FCリベリモ) ― 徳島県立城南高校 ― 高知大学 ― 川崎フロンターレ ― アビスパ福岡。
2019シーズンはJ2リーグ32試合・2得点を記録している(2020シーズンは出場なし)。これまでの通算記録は、J1リーグ93試合・3得点、ルヴァンカップ19試合・1得点、天皇杯6試合・0得点、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)1試合・0得点、J2リーグ81試合・4得点。
實藤は横浜FMのファンに向けて次のようにコメントしている。
「はじめまして! アビスパ福岡から加入することになりました實藤友紀です。伝統あるクラブに加われることに嬉しい気持ちと、とても責任を感じています。今までの経験を生かして1日でも早くチームに貢献できるように必死にやっていきます。これから応援よろしくお願いします」
一方、福岡のファンには次のようにあいさつをしている。
「まずは、このようなタイミングでの移籍となってしまったことを本当に申し訳なく思っています。
そして皆さんにきちんと挨拶ができないまま、福岡を離れなければいけないことが何よりも心残りです。
ファン・サポーターの皆さんへは感謝してもしきれない思いでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。
アビスパ福岡で過ごした4年間はとても幸せな時間だったと思います。チームとしては悔しいシーズンが多かったと思いますが、 ファン、サポーターの皆さんは常に声援を送り続けてくれて、いつも力強く背中を押してくれました。
練習場にも足を運んでくれて、励ましの言葉や差し入れなど、たくさんのパワーを届けてくれました。 また地域の人達の繋がりも自分にとってはとても大きな経験となりました。
選手会を通じての西日本豪雨で被害にあった朝倉、東峰村の地域の皆さんや子どもたちとの交流、地元の病院への訪問など、ピッチ以外でも自分を大きく成長させてくれたと思います。
そして素晴らしいチームメイト、スタッフに恵まれ、多くの刺激をもらいました。 スポンサー、株主、AGAの皆様にも多大なるサポートいただき心より感謝しています。
そんな素晴らしい環境でプレーさせてもらい、アビスパ福岡も福岡の街も大好きになり、自分にとっては特別な存在となりました。
だからこそ今回の移籍に関しては、とても悩みました。 J1昇格という目標を一緒に追いかけることができないことは、非常に心苦しく辛い思いがありました。
しかしプロのサッカー選手である以上、上の舞台で戦いたいという思いや、今の年齢を考えてここでチャレンジすべきではないかという思いもあり、今回の決断に至りました。
アビスパでの活躍を期待してくれていた皆さん、そして僕のユニフォームを買ってくれた皆さん。 ベススタでの応援を楽しみにしてくれていたと思います。期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいですが、その思いはプレーで返すしかないと思っています。
この先、ユニフォームを持っていて良かったと思ってもらえるように、しっかり頑張っていきたいと思います。 アビスパ福岡で経験し成長できた部分をしっかり発揮してチャレンジしてきます!
本当にありがとうございました。いってきます」
Jリーグの移籍ウインドーの第一期間は3月27日までとなっている。新型コロナウイルスの感染拡大と予防のためJリーグは中断しているものの、その期間は変わらない。先が読めないなか、あと4日、昨季王者に続いて、”動く”チームは出てくるのか?
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[文:サカノワ編集グループ]
Topics:Yuki SANETO of Avispa FUKUOKA joins to YOKOHAMA F・MARINOS.