久保アーセナル移籍は信憑性低いゴシップか。欧州の他メディアは反応せず
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
決して可能性はゼロではないものの優先されるのは…。
スペインメディア『ドン・バロン』が3月31日、レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英について、イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCが2020-2021シーズンの獲得に向けて興味を持っていると報じた。しかし情報源がゴシップ紙として知られる媒体とあって、スペイン、そしてヨーロッパの他のメディアは一切反応していない。現時点では信憑性は低いと見ていいようだ。
久保の来季動向について、現時点では(1)レアル・マドリードへの復帰、(2)UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)に出場する、あるいは目指せるスペイン国内クラブへのレンタル移籍、(3)同条件のヨーロッパの強豪クラブへのレンタル移籍、(4)1部リーグ残留が決まった場合はマジョルカ残留――その4つが選択肢として挙がっている。
スペインで具体的に報じられているのが、レアル・マドリード復帰、レアル・ソシエダへのレンタル移籍(マルティン・ウーデゴールがレアル・マドリードに復帰した後釜)、そしてマジョルカで2シーズン目、あたりである。
また、東京オリンピックが1年延期されたことも、どのように影響するか。オフ明けにあたる7月下旬から8月上旬の活動期間が空いたため、レアル・マドリードのプレシーズンに参加する可能性は高まったと言える。何より久保を高く評価しているレアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督が、来季続投濃厚となっていることも、プラスに働くかもしれない。
そして、プレシーズンの手応えによって、今季のように、レンタル移籍をするかどうかを考える、ということもあり得る。逆に18歳という若さを考えると、自分自身の考えで決断や選択をできる貴重な時期とも言えるかもしれない。
もちろん、そういった意味ではアーセナル移籍の可能性は「ゼロ」ではない(久保は英語も堪能)。が、アーセナルサイドの獲得の理由が見えてこない。
スペインリーグは現在、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リーグ中断中である。スペイン政府から健康に関しての安全面で問題ないと宣言されるまで、リーグ戦を再開しないということで、スペインサッカー連盟と合意している。
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[文:サカノワ編集グループ]