ニューカッスル「売却すべき3人」に武藤嘉紀。地元メディアが厳しい評価
武藤嘉紀。写真:徳原隆元/C)Takamoto TOKUHARA
プレミアリーグでは2年間でわずか1ゴール。「歴代ワーストの補強の一人」とも…。
イギリスメディア『ニューカッスル・トーンズ』はこのほど、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドの新シーズンに向けて、「夏に売却すべき3人の選手」と題する考察記事を掲載した。そのなかに日本代表FW武藤嘉紀の名前も挙げられ、在籍2シーズン目になる日本人アタッカーは現地メディアから厳しい評価を浴びている。
今回名前を挙げられたのが、ガーナ代表FWクリスティアン・アツ、23歳の若手GKフレイディ ウッドマン、そして武藤の3人だ。そのうち武藤は2018年8月、ブンデスリーガのFSVマインツから「900万ポンド(約11億円)」の移籍金でニューカッスルに加入。ブンデスリーガ1部通算66試合・20ゴールと活躍したものの、イングランドに舞台を移してからは活躍を見せられずにいる。
移籍後の2シーズンでプレミアリーグ通算22試合に出場し、ゴールはわずか1点のみ。今シーズンは怪我の影響もあり、リーグ戦はわずか7試合の出場にとどまっている。
今回の記事では、武藤について「歴代の補強してきた中でワーストの選手のひとり」と、かなり厳しいコメントで、次のように評されている。
「ヨシノリ・ムトウは歴代の補強してきた選手の中でワーストの一人。ラファエル・ベニテス政権下、間違いなく無駄な補強だったと言えます。ブンデスリーガでは3シーズンで66試合20ゴールを挙げるなど素晴らしい活躍を残しましたが、その姿はイングランドに移籍してきてから最悪な形に変わっていきました。
この日本代表はニューカッスルに移籍して以降、リーグ戦でわずか1ゴールのみしか決められずにいます。彼をこの夏に売却すべきで、クラブは獲得した時の900万ポンド以下で売ることも覚悟しなければいけないでしょう」
そのように2022年6月まで契約を残す武藤だが、この夏に放出(売却)することで少なからず埋め合わせをするべきだと指摘している。
プレミアリーグ13位のニューカッスルの総得点25得点は、29試合を終えた時点でリーグワーストとあって、今夏の攻撃陣の補強が噂される。武藤は臀部を傷めて約3か月ほど離脱するなど、1月1日の21節・レスターシティ戦(●0-3)でフル出場して以降チャンスを掴めずにいる。一時は日本代表のエース候補として期待され、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)日本代表にも選出された。このままでは終わらないはず。移籍するにしても、残留するにしても、もう一度輝く姿を見せてもらいたいが――。
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[文:サカノワ編集グループ]