非常事態宣言、どうなるJリーグ?「安全」のお墨付きが再開条件になるか
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スペインは首相からの”健康に問題なし”の宣言待ち。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い日本政府は4月6日、法律に基づく「非常事態宣言」を東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象に7日発表、8日から実施に踏み切る意向を示した。では、非常事態宣言が発令されたあと、すでに日程が「白紙」になったJリーグだが、一体どうなるか――。
Jリーグの村井満チェアマンは3月12日(すでにかなり前にも感じるが)、無観客試合について、次のように「非常事態宣言」と絡めて説明していた。
「国民の健康を守るとともに、社会的な公共財としての役割も私たち(Jリーグ)やスポーツは担っています。Jリーグはできる限りお客様を迎え入れて全試合を実施することを考えて、スケジュールのやりくりを考えています。つまり、後ろにズラして修正し、なるべく試合をお客様とともにやりたいと考えています。しかし政府が非常事態宣言を出して、私たちの手ではどうにもならなくなった場合には、お客様と試合をできない場合も出てきます。すべて無観客を否定するのではなく、あらゆる手段を取り、無観客試合は最後まで回避したいという考えです」
非常事態宣言が発令された場合、無観客試合も選択肢に入ってくる。ただし現在は、選手も感染リスクが高い状況下であり、「無観客であっても開催できるような状況にはない」(4月3日/村井チェアマン)。
宣言が出されたあとはスポーツ大会などの開催についても制限がされる。事実上、一旦、Jリーグでは試合開催についてコントロールできなくなり、どのような条件であれば開催できるか調整していくことになる。
スペインでは3月14日にサンチェス首相が非常事態宣言を発令。当初の予定から4月15日まで伸ばしている。そうしたなか、ラ・リーガ(スペインリーグ)は政府が健康と安全に問題がないと判断するまで、リーグ戦を再開しないと、スペインサッカー連盟とも合意している。
日本でも、そのように「安全宣言」を待たなければいけない、という状況も考えられる。また、Jリーグ、あるいは日本サッカー協会から何かしらの声明も発表されるだろう。今後はJリーグと日本サッカー協会の連携も重要になってくる。
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[文:サカノワ編集グループ]