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【浦和】『無観客試合』開催に立花社長が見解「Jリーグの総意であれば協力」

埼玉スタジアムでの浦和レッズのイレブンとサポーターによるビジュアルサポート。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

事業収入は初の80億円突破、過去最高の82億1766万円を計上。

 浦和レッズは4月24日に定時株主総会を開いて、2019年度の事業収支を承認した。2019年度の事業収入は史上初の80億円を突破、過去最高の82億1766万円を計上した。また、事業運営費、チーム運営費、一般管理費を合わせた営業費用は80億8172万円で、 営業利益は1億3594万円、当期純利益は6198万円で、9年連続で黒字を確保した。

 総会のあと、立花洋一社長がビデオ会議システムによるメディア対応を行い、今回の収支について報告。また、現在、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、「Jリーグを開催していくことによって得られる収入がベースになっています。そのため、試合ができない状況にあるなか、非常に大きなリスクを抱えていると認識し、さまざまな対策を実行しているところです」と現状について語った。

 そのうえで、現在可能性が高まる「無観客」でのリーグ再開について、立花社長は次のように語った。

「今は浦和レッズだけで考えるべき話ではないと思っています。Jリーグの村井チェアマンがリーダーシップを取り、どのような形であれば試合ができるのか、この数か月ずっと一緒になって考えてきました。(新型コロナウイルス感染の)状況は改善されておらず、そのことは実行委員会でも報告されました。当然Jリーグとして、何とか試合を成立させるためには貴重なことであると、無観客という話も出ました」

 そして立花社長は浦和としては無観客試合の開催に反対してきたものの、「Jリーグの総意」となった場合、受け入れるべきだという姿勢を示す。

「その意味で言いますと、ファン・サポーターの皆様のために戦う浦和レッズとして、無観客を避けたいと申してまいりました。今こうした状況であり、Jリーグの総意として、そのような形で試合が行われることになれば、私たちはそれに備えなければいけないと思っています。まだ、初めて(先日の実行委員会で)無観客についての話が出たところでありますので、それに協力していきたいと思っています」

 プロ野球と合同で立ち上げた新型コロナウイルス対策連絡会議の第6回会議が23日に行われ、「専門家チーム」からはさまざまなリスクを鑑みた場合、無観客での再開が妥当だという見解が示された。しかも、無観客試合であっても、選手やスタッフをはじめ感染リスクは多岐にわたるため、あらゆる対策が必須であると説明があった。

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[取材・文:塚越 始]

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