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新体制へ動き出したレアル。久保建英復帰の道筋とは?マルセロにユベントス移籍の噂

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ビッグクラブで活躍するレンタル組のハキミ、ダニ・セバージョス、レギロンを「売却」する選択肢も。

 スペインメディア『マルカ』は4月29日、「レアル・マドリードが移籍市場をコントロールする」と題し、この夏の移籍市場での狙いと新体制の陣容について考察するレポートを掲載した。レンタル移籍中のRCDマジョルカの日本代表MF久保建英がレアル・マドリードに復帰するためには、いくつかのクリアすべき課題や条件が浮かび上がる。

 新型コロナウイルスの感染拡大によりスペインリーグは中断し、再開も見込めずにいるため、移籍市場の動きはまったく読めなくなっている。そうしたなかで「白い巨人」は、どのような陣容を組もうとしているのか。

 レンタル組を合わせるとレアル・マドリードは現時点で36人の選手と契約を結んでいる。そこにニューカマーを加えた中から、トップチームの25人を構成することになる。

 現有戦力ではハメス・ロドリゲス、ガレス・ベイル、ブラヒム・ディアス、マリアーノ・ディアスが放出要員に挙げられる。また、不動の左サイドバックであったマルセロにはセリエAのユベントスFCへの移籍の噂が出ている。

 そうしたなかで、久保をはじめ、アクラフ・ハキミ(ボルシア・ドルトムント)、ダニ・セバージョス(アーセナルFC)、セルヒオ・レギロン(セビージャFC)、オスカー・ロドリゲス(CDレガネス)、ヘスス・バジェホ(グラナダCF)、ボルハ・マジョラル(レバンテUD)らローン組は、その期間が延期される可能性もある(他クラブへの新たなローンを含め)。注目株であるマルティン・ウーデゴールはレアル・ソシエダと2年契約を結んでいるため動向が定かではないが、もちろんレアル復帰もあり得る。

 ただし、そのうちビッグクラブで結果を残す、ハキミ、ダニ・セバージョス、レギロンは他クラブも欲しているタレントに挙げられる。違約金(移籍金)も跳ね上がっているため、交渉カードとして生かす手もあるという。この冬に獲得した18歳のヘイニエルは、久保と同様にまずローンに出されることが濃厚だ。

 記事では「選手を売却できればドミノ効果で、新たな選手を迎える枠が増える」としている。

 移籍マーケットでは、エドゥアルド・カマヴィンガ(スタッド・レンヌ)、アーリング・ハーランド(ドルトムント)、ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)が獲得候補に挙がっている。しかし、「移籍市場での価格が下がった場合」という条件付き。パリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペは1年後の獲得を目指すことになるそうだ。

 ずっと先延ばしになってきた、先に挙げられていた現有戦力を放出することが本当にできるのか? 加えて、久保とはポジション的に被らないものの、優先されるレンタル組の復帰人数によってバジェットも変わってくる。また「25人」の枠の関係では、18歳の久保は登録上、カスティージャにできることもメリットに挙げられるだろう。ただし、リーグ戦に出場するためには、EU圏外の外国籍選手3枠の問題(現在は埋まっている)もあり、チーム内の競争に勝つことが求められるか。欧州カップ戦では規定が異なるため、チームが出場権を得れば、久保にもチャンスは生まれる。

関連記事:レアルは久保優先、カカ2世獲得は見送りか

[文:サカノワ編集グループ]

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