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レアルは久保優先、カカ2世獲得は見送りか

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

サンパウロのイゴール・ゴメスは、カスティージャとの契約を結べないため――。

 スペインメディアの『デフェンサ・セントラル』はこのほど、スペイン1部リーグのレアル・マドリードがブラジルのサンパウロFCのMFイゴール・ゴメスの今夏の獲得を目指しているものの、「契約するには問題あり」というレポートを掲載した。そのうえで、現在RCDマジョルカにレンタル中である久保建英の存在が、鍵を握ってくるとも報じている。

 記事によると、新進気鋭の一人である21歳のイゴール・ゴメスだが、彼のレアル・マドリードでプレーするという「夢」は叶わない――少なからず短期的には、というのだ。「白い巨人」は彼の能力を高く評価している。しかし惚れ込むほど、「落とし穴」にハマりかねないと警鐘をならす。まず、EU圏外の外国籍選手「3枠」がすでに埋まっているため。そして複数のクラブも獲得に乗り出していて、高額な違約金を求められかねないからだ。

 EU外の外国籍選手枠は、ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンが占めている。ヴィニシウスは早ければ今夏にもスペイン国籍を取得するために申請しているものの、新型コロナウイルスの影響で、許可が下りるまで時間が掛かりそうだということだ。

 レアル・マドリードはさらにアタッカー陣では、同枠を必要とするヘイニエル、そしてマジョルカにレンタル中である18歳の日本代表MF久保いる。枠が空いた場合には、普通に考えれば、彼らが優先されるだろう。

 そういった状況から、同メディアは「短期的には、加入する可能性はほとんどないだろう」と捉える。すでに21歳になっているため、カスティージャでの契約もできない。

 ブラジルU-23代表MFは、もしかすると、大化けするかもしれない。ただ、今はそこに投資よりも、レアル・マドリードが取り組むべき「優先順位=やるべきこと」から考えると、イゴール獲得は後回しになるのではないかと予想している。

 トップ下を主戦場にするイゴール・ゴメスは1999年3月17日生まれ、ブラジル・サンパウロ州出身の21歳。2019シーズンはブラジルセリエAで29試合・2得点・2アシスト、今季はリベルタドーレス杯で2試合・1得点を記録している。ゴールを奪い切れる2列目のアタッカーとあって、「ニュー・カカ」、「カカ2世」など呼び声は高い。

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[文:サカノワ編集グループ]

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