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名古屋が練習場で自主トレ開始、クラブハウスは使用せず。もしかしたら保菌者かもしれない…丸山祐市は「距離」に細心の注意を払う

トヨタスポーツセンターでの自主練を行った丸山祐市。ⒸN.G.E.

各ポジション、4回に分けてローテーション。

 J1リーグの名古屋グランパスは4月30日、トヨタスポーツセンターのグラウンド一面を、選手たちの自主トレーニング用に開放した。当面は約1時間半から2時間を4回に分けて、各ポジションごとにローテーションで練習していく。この日はマッシモ・フィッカデンティ監督も顔を出し、練習には直接的にはかかわらず、すべてのメニューを終えたあとの選手たちに「またここから。明日頑張ろう」と声を掛けたという。

 あくまでも自主練習で、参加に強制力はない。選手の接触はもちろんのこと、近い距離で会話することも避けた。また、当面の間はロッカールームやシャワールームなどクラブハウスは一切使用せず、選手たちは基本的にグラウンドへの直行直帰となる。

 DF陣の自主練習には8人が参加。久々にスパイクを履いてボールを思いきり蹴ったり、走ったりと汗をかく機会になった。

 キャプテンでもある丸山祐市は次のように”練習初日”を終えたあと語った。

「芝生の上で走ることでケガのリスクも減ると思います。久しぶりボールを蹴ることができて、その感覚も良かったです。各々の距離間は相当離れてやりましたけれど、本当に良かったです。対人はできないですが、ボールのパス交換やランニングなどをしました」

 ほとんどの人が、自由にサッカーをできずにいる。それだけに今まで室内で制限されていたトレーニングが外でできるという状況に、それだけでも有難みを噛み締める。一方、他の選手との距離を保つことには相当気を配ったという。丸山は「もしかしたら、仮に僕が(コロナウイルスを)持っているかもしれないですし、それが飛沫しないように、普段から気を付けながらやっていることを、特に気を付けました」と、細心の注意を払いながら練習に取り組んだ。

オンラインでの取材に応じた名古屋の丸山祐市。(C)SAKANOWA

 この日、Jリーグは6月7日までのカード(名古屋は5月30日の16節・アウェーでの清水エスパルス戦)の延期も決定。13日以降は未定であると発表した。

 さらに1か月以上試合ができないことが決まったが、丸山は「リフティングにしても、ボールを蹴る一つの動作にしても、『サッカーっていいな』と改めて感じることもできました。これがいざ再開してサッカーできるようになれば、何にも代えがたい喜びになると思います。サッカーの部分では、普段の状態に戻れたらいいコンディションでできるようにしたいです」と、グランパスファミリーの前で戦う日に照準を合わせて前を向いた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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