ジダン監督が構想するレアル3つのプラン。久保建英の立ち位置は?
レアル・マドリードのジダン監督(左)、日本代表での久保建英(右)。(C)Audi Cup 2019 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
現状であれば「ギリギリ」戦力!?
スペインメディア『マルカ』はこのほど、レアル・マドリードの2020-2021シーズンの布陣を考察する「ジダンにはプランA、プランB、さらにはプランCまである」というレポートを掲載した。そのなかで現在レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の久保建英が復帰した場合、どのような立ち位置になるのかも予想している。
レポートでは、新型コロナウイルスの影響により、来シーズンのメンバー構成がまったく見通せずにいることに言及。そのうえで、「それでもジダンには3つのチームを持てる安心感がある」として、現有戦力と復帰予定の選手を組み込んだ3つの陣容を紹介している。
プランAは、GKティボー・クルトワ、DFファーランド・メンディ、セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァラン、ダニエル・カルバハル、MFカゼミーロ、トニ・クロース、フェデリコ・バルベルデ、FWヴィニシウス・ジュニオール、カリム・ベンゼマ、エデン・アザール。コロナウイルスによるリーグ中断前まで、最も多く起用されたメンバーで構成した場合だ。ただし、「中盤の構成に多くの問題を抱えていた」と課題を指摘している。
プランBは、GKアンドリー・ルニン、DFアクラフ・ハキミ、エデル・ミリトン、ナチョ、マルセロ、MFイスコ、マルティン・ウーデゴール、ルカ・モドリッチ、FWマルコ・アセンシオ、ルカ・ヨヴィッチ、ガレス・ベイル。つまり、サブ組+レンタルバック組という「セカンドライン」を並べた場合だ。特に若手やレンタルバック候補組は、ここからレギュラー争いに食い込み「プランA」に加わってほしいという願望で挙げられている。
そしてプランCの中に、18歳の日本代表MF久保の名前が挙がっている。GKルカ・ジダン、DFアルバロ・オドリオソラ、ヘスス・バジェホ、セルヒオ・レギロン、MFルーカス・バスケス、久保、ダニ・セバージョス、ハメス・ロドリゲス、FWブラヒム・ディアス、マリアーノ・ディアス、ロドリゴ。ジダン監督の「ギリギリ構想にいるメンバー」ということだ。今回は「プランB」に入りきらなくても、これだけのメンバーがいるという意味でも紹介されている。また同メディアは、これ以外の現在のレンタル組の選手の復帰は難しいのではないかとも予想している。
こうしたチーム分けで、レアル・マドリードがどれだけ有能かつ有望なタレントを擁しているかが分かる。この中から選手の放出が進み、EU外の外国籍選手の問題について整理された場合、久保の復帰もあり得る。クラブの育成の考え方もあるだろう。久保にとってもまったく先が読めない状況であるが、果たして、どのような決断を下すのか?
[文:サカノワ編集グループ]