モドリッチ、久保建英、ウーデゴール「玉突き移籍」をスペインメディアが示唆
久保建英。(C)SAKANOWA
RCDマジョルカに期限付き移籍中の久保が来季、レアル・ソシエダでプレーする場合は――。
移籍専門サイト『Fichajes』のスペイン版はこのほど、2020-2021シーズンに向けたこの夏の移籍マーケットの動向について、「レアル・ソシエダはウーデゴールに代わって久保建英を迎え入れたいと考えている」と題したレポートを掲載した。これまでの「噂」や「条件」を整理する形で、レアル・マドリードから期限付き移籍中のマルティン・ウーデゴール(レアル・ソシエダ)、久保建英(RCDマジョルカ)の動向を展望。そこにレアル・マドリードのルカ・モドリッチも関わり、3人の「玉突き移籍」も起こり得ると予想している。
まず、ノルウェー代表MFウーデゴールだが、レアル・ソシエダではトップ下としてブレイクを果たし、チームの上位進出に大きく貢献している。ただし、彼はソシエダと2年間のレンタル契約を結んでいる。
レアル・マドリードの意向によっては、この1シーズンでマドリッドに帰還することもできるという。とはいえ、オランダを経てスペインに復帰して1シーズン目の本人はソシエダでの戦いに集中したいと考えているとも言われる。そうしたなか、今回の記事では、久保とウーデゴールはいずれも2列目の選手であり、二人同時にレアル・マドリードに復帰する可能性は低いのではないかと指摘している。
そこで、ウーデゴールがレアル・マドリードに復帰することになった場合、ソシエダは戦力ダウンを免れるため久保を要求するだろうという。以前から言われてきた「噂」でもある。
今季マジョルカでプレーした久保だが、レベル的にはもう1ランク上げたいところ。ソシエダは来季の欧州カップ戦の出場権をも狙える4位につけているだけに、それぞれの思惑は合致するはずだと伝える。
そして「具体的な動きはないが」としているが、レアル・マドリードでは、クロアチア代表MFモドリッチが今季限りで契約満了を迎え、退団するのではないかと囁かれている(一方、2021年までの契約を結んでいるという報道も)。ウーデゴールの来季レアル・マドリード復帰は、2018年のバロンドール受賞者が残留するかどうかが関わってきそうだというのだ。
つまり、そうした条件などがクリアされた場合、この夏、久保→レアル・ソシエダ、ウーデゴール→レアル・マドリード、モドリッチ→他クラブ!? という「玉突き移籍」が起こり得ると予想している。
とはいえ、現在の新型コロナウイルスの影響もマーケットにどのように影響するかは、まだ誰にも分らないところでもある。ただ、それぞれの立場を考慮すると、3人のこの移籍は、決して可能性がゼロではないと言えそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]