武藤嘉紀が本田圭佑の「宿題やらんでいい」に反論。「それは非常に危険」
日本代表での本田圭佑(左)、武藤嘉紀(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「好きで宿題をする子供はほぼいない」という点では意見が合致するが――。
イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドに所属する日本代表FW武藤嘉紀が5月16日、ブラジル1部・ボタフォゴFRのMF本田圭佑の「学校の宿題は嫌ならやらんでいいと思う」と持論を展開したツイートに対し、「まず好きで宿題をやる子供ってほぼいないと思う」としたうえで、影響力のある本田が言っているのだからやらなくていいという風潮になり得ることが「危険だ」と指摘した。
本田は自身のツイート(@kskgroup2017)で、次のようにつぶやいた。
学校の宿題は嫌ならやらんでいいと思う。あのやってない奴があかんみたいな空気が辛すぎる
それに対して、武藤(@yoshimuto18)は疑問を投げ掛けた。
時と場合で宿題の必要性は全く違うからなー。まず、好きで宿題をやる子供ってほぼいないと思う。一つだけ言えるのは、圭佑くんの発言力でこれを言ってしまうと子供たちは「本田選手がこう言ってるんだから、宿題はやらなくていいんだ」と飲み込む子供が確実に増加するということ。それは非常に危険。
そのように本田の発言の影響力を考えると、「だから宿題をやらなくていい」と思う子が増えかねないと指摘した。
もちろん本田が訴えたかったのは、「宿題」による同調圧力であり、むしろ自分で考えて取り組む力を養うべきだという思いから展開した持論だった。『NOW・VOICE』にアップした自身の声で、「自分は形だけでしかやらず、身になったことは一つもない。いやいややって、精神面を鍛える方法は他にもある。宿題で追い込む必要はない。アプローチの仕方が違うのではないか」と指摘している。
すると、このあと本田が連続でツイートした。
「宿題を我慢してやっとけば大人になったときに役に立つから」って言う大人ほど無難な仕事はないし、無責任なことはない。やるべきは好きなことを見つけるキッカケを提供し続けること。小学生の教育ではとにかく、上記実現に集中するべき。精神力を鍛えるのは次のステージ。
「誰もが本田さんみたいに好きなことを見つけられるわけないんですよ!」そこなんです!あなたが夢や好きなことがないのはあなたのせいじゃない!社会のせいであり周囲の大人のせいなんです。それなのに「大人になったら平均になればいい!」的な全員一緒の宿題を嫌でもやれ!てのは違う。
ツイッターやり始めて3年経つけど、初めて反対される意見に感情的になったかも。全然あかんね。修業します。でも理由は教育が好きなのと、日本が好きなんかなって。
武藤に対する意見だったかは分からないが、そのように本田はつぶやいている。
この『宿題論議』、このあとまだまだ深まりそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]