【名古屋】前田直輝が憧れの田中隼磨から影響を受けた試合前の“あのシーン”
松本の田中隼磨(左)と名古屋の前田直輝(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
松本時代にチームメイトとしてプレー。「僕を可愛がってくれた」
J1リーグ名古屋グランパスのMF前田直輝が5月16日、オンライン企画「選手と話そう」に登場して、ファンクラブ会員の親子と語り合った。そのなかで前田ファンのあるお父さんが「前田選手は集合写真を撮影する時、カメラに目線を向けていないようですが、何か理由はあるのでしょうか?」と質問。前田は前所属の松本山雅FCでチームメイトだった田中隼磨の影響を受けたのだと明かした。
結論から言うと、特に大きな理由はないという。田中がそのようにしているのを見て、真似をするようになったのだそうだ。ただ、前田は田中のことを心から尊敬してきたと語る。
「ハユさん(田中隼磨)は、今は松本山雅でプレーしていて、その前はリーグ優勝を果たした名古屋グランパスの不動の右サイドバックを務めていました。松本山雅で僕は一緒にプレーしていて、20歳頃の右も左も分からないような僕のことを愛してくれて、可愛がってくれました。そのハユさんが試合前、絶対にカメラ目線ではないんですよ。それをただ真似した、というのが単純な理由です」
ただ、そうすることが、自分のプレーに好影響を与えているのではないかとも感じているという。
「試合中、集中することで、チャントが聞こえてこないという選手もいます。ただ僕はチャントが聞こえてくるぐらいの時のほうが調子がいい。そのほうが余裕があるようです。だから(集合写真でカメラ目線にならないのは)、試合前からガッと入ってしまうのは良くないから、と思っている一面もあります。尊敬するハユさんの影響を受けつつ、試合にガッと入らないための視点でしょうか」
そのように前田は打ち明けた。またこうしたオンライン企画も、田中が松本で企画して好反響だったのを知ったことがキッカケだったとも明かした。
前田が田中からかなりの影響を受けてきた――。そんな素顔を知る機会にもなったか。
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[取材・文:塚越 始]