【Jリーグ】「無観客試合」の呼称を変えたい…村井チェアマン「制裁とは意図も狙いも異なる」

Jリーグの村井満チェアマン(2020年3月2日撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ファン・サポーターの意見、あるいは他の競技団体と話し合いも!?

 Jリーグは5月22日、臨時の実行委員会を行い、新型コロナウイルスの感染者が確実に減少傾向にあり全国の緊急事態宣言も解除される見通しであることから、今後ステークホルダーや各自治体、関係団体などとの協議や調整を行ったうえ、1週間後の29日にリーグ再開の日程を定めることを申し合わせた。今回その日程について具体的な話し合いはなかったものの、29日の決定から選手の調整のために4、5週間を空けたあと――6月下旬や7月上旬に再開される見込みであることが改めて示された。

 また、この会議に先駆けて行われた一般社団法人日本野球機構(NPB)とJリーグ合同による「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第8回会議では、再開に向けた提言書に「当面は無観客試合で開催し、再流行時には、試合延期も含めて専門家チーム・アドバイザーと検討」と明記された。

 まず無観客の状況で開催できることを示したうえで、少しずつ段階を上げていくべきだという。事実上、無観客での再開が”確実”となったと言える。その件を伝えた際、村井チェアマンはオンライン会議での実行委員の反応について次のように語った。

「専門家チームから、全国で基本的には無観客で再開してほしいという提言があったことをお話したところ、それに対する議論、反論等々はまったくありませんでした。おそらく、各クラブも地域の皆様の感情や様々な状況のなかで検討を重ねていると思いますが、無観客という開催に関して、今日のところで異論はなかったと認識しています」

 そのように「無観客」が今後、再開時の前提になっていくことを示唆した。

 一方、村井チェアマンは次のように『無観客試合』という言い方への戸惑いを口にした。

「『無観客』という言葉そのものが、Jリーグとして、どのように使っていくべきなのか。コロナウイルスの感染拡大を阻止して、お客様の数を制限しながら分業して何とかスポーツ文化を守っていくことと、制裁における無観客と、同じお客様がいない状況ではありますが、意図するものや狙いはまったく違うもの。今後、ファン・サポーターの皆様からご意見をいただいたり、いろいろな競技団体の皆様と話すなかで、言葉の選び方そのものも、しっかり定義したいと内心思っています」

 ドイツでも無観客試合は「Geisterspiel[ガイスター・シュピール]=(ゴーストゲーム)」と名付けられているが、こちらも制裁的な意味合いが強い。果たして、日本で何かしら妙案が浮かぶか――。

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[取材・文:塚越 始]

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