久保建英の「外国人枠」問題なし。レアル・マドリードが「フランスの超新星」にターゲットを絞る
レアル・マドリードのジダン監督(左)、日本代表での久保建英(右)。(C)Audi Cup 2019 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
来季に向けて、ジダン監督がカマヴィンガ獲得にゴーサインか。
スペインメディアの『アス』はこのほど、スペイン1部リーグのレアル・マドリードが獲得を目指しているフランス1部リーグのスタッド・レンヌに所属するフランスU-21代表のMFエドゥアルド・カマヴィンガについて、「カマヴィンガがマドリッドを選択する」と題したレポートを掲載した。そのなかで現在レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍している久保建英についても言及している。
『アス』はこれまで、レアル・マドリードは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するフランス代表MFポール・ポグバを獲得するのは難しいと判断し、レンヌのセンターハーフとしてリーグ25試合・1得点・2アシストを記録している17歳(11月10日が誕生日)のカマヴィンガに方向転換。すでにジネディーヌ・ジダン監督が強化部に交渉をスタートさせるように、ゴーサインを出したという。
しかしその後、新型コロナウイルスの感染拡大によって欧州主要リーグはすべて中断。今後も無観客試合での開催を余儀なくされ、新シーズンに向けた移籍マーケットの動向はまったく読めなくなっている。
そうしたなか、レアル・マドリードは、ユヴェントスFCやパリ・サンジェルマンも獲得を狙うものの、ジダン監督に憧憬を抱いているというカマヴィンガ獲得のオペレーションを進めているということだ。
しかし一方、レンタル組を含めると40人の選手を抱えるレアル・マドリードは、何よりも余剰と言える選手放出が最大のオフのテーマになると改めて指摘。ただし、それもまた新型コロナウイルスの影響で、「読めない」状況に。放出候補である、ハメス・ロドリゲス、ガレス・ベイル、ルーカス・バスケス、マリアーノ・ディアスらを“売れない”ことも想定される。
久保がレアル・マドリードでプレーできるかどうか――。彼らの動向も、少なからずかかわってきそうだ。
また、コンゴ出身の両親のもとアンゴラで生まれ育ったカマヴィンガは6歳でフランスに移住している。フランス国籍を取得しているため、「EU内選手」の扱いになる。そのため記事では、レアル・マドリードでプレーする場合、久保、ロドリゴ、ヴィニシウスらが必要とする外国籍選手枠に支障をきたさないことも触れられている。
ジダン監督はカマヴィンを、中盤の柱であるブラジル代表MFカゼミーロの後継者に育てたい考えである。
レアル・マドリードの若手への投資は徹底されている。久保を含めたこの世代で、可能であれば「軸」を作りたいと考えていることがうかがえる。が、新型コロナウイルスによって、計画の修正は余儀なくされるか、それとも逆に、さらに加速するか。
久保とカマヴィンガが揃って「白い巨人」のユニフォームを着てピッチに立つ日は、決して遠くないかもしれない。
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[文:サカノワ編集グループ]