【移籍】エムバペ「アーセナルがセンセーショナルな補強へ動き始める」
パリSGのエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
リバプールとともに「スポーツ面と条件面で検討開始」。
イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCが、ラストピースの補強へ動こうとしている。来季2024-25シーズンに向けて、フランス1部パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の獲得の可能性を探り始めたというのだ。
昨季終盤に日本代表DF冨安健洋をはじめとする離脱者が相次いでプレミアリーグの優勝争いから脱落したガナーズは、前線にブラジル代表のガブリエウ・ジェズス、イングランド代表のエディ・エンケティア、ドイツ代表のカイ・ハフェルツらを擁するものの、「点取り屋=ストライカー」が重要な補強ポイントとなってきた。
チームとしての統率力は高く洗練され、あらゆるポジションやセットプレーから得点を狙えるのが一つの強みと言える。しかし、現在、得点ランキングトップ10にアーセナルの選手はいない。得点力の面で、突き抜ける存在が一人ほしいのは事実だ。
そうしたなか『デイリー・レコード』は11月29日、アーセナルとリバプールFCが来年の夏、フリートランスファーになる可能性があるエムバペの獲得に向けて「スポーツ面と条件面で検討を始めた」と報じた。
昨年の夏に“加入内定”していたものの反故にされたレアル・マドリードだが、それでも今度こそ獲得が有力視されている。しかし白い巨人はエムバペとメインポジションで重なるヴィニシウス・ジュニオールとの長期にわたる契約を更新。そのサラリーもあまりに高額であり、チーム内のバランスも崩れると言われる。加えてこれまでの遺恨によるサポーターの心象も良くなく、来夏獲得はやや不透明さが増しつつある。
一方、エムバペが敬愛してきたというユルゲン・クロップ監督率いるリバプールは、エジプト代表モハメド・サラーが31歳になり、まだまだ輝きを放っているものの、その後継者探しが必須に。まさにエムバペが加われば、その穴がしっかりと埋まる。
さらにエムバペはパリSG残留も選択肢に残している。むしろ、パリSGを欧州ナンバーワン、世界一に導くという“野望”も抱きつつあるとも言われる。
もしも移籍する場合には、レアル・マドリードが本命、リバプールが対抗と、この2クラブが軸になると見られる。そこに、条件面で両クラブを上回ることを前提に、アーセナルも「調査を開始」したということだ。
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『フットボール・トランスファー』はこの情報を踏まえて、「アーセナルがセンセーショナルなエムバペの移籍に向けて動き出した」と伝える。マルティン・ウーデゴールも、冨安も、エムバペも1988年生まれ。同世代の選手が多く、シーズンを戦いながらチームと個々が成長していける環境も少なからずプラスに働くか。
確かに可能性としては決してゼロではないと言えるかもしれない。