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【鹿島】杉岡大暉が古巣・湘南への思いを語る「負けたくない」

オンラインでの取材に応じた鹿島の杉岡大暉。(C)KASHIMA ANTLERS

さっそくハードな練習、コンディションは上がってきている。

 鹿島アントラーズのDF杉岡大暉が6月4日、Jリーグの再開日程の決定を受けてオンラインでの取材に応じた。今季湘南ベルマーレから加入した、日本代表にも選ばれるレフティはJ1リーグのリスタートが7月4日に決定したことについて、「時間はあるので、個人としても、チームとしても、成熟度を高めていきたい」と抱負を語った。

 まず杉岡は5月28日から再開されたチームでの全体トレーニングについて、「家の中でトレーニングはしてきましたが、対人練習は久しぶりで、そこの慣れはだんだん良くなってきています。反応の鈍さはまだありますが、みんなでハードな練習ができているので、コンディションは徐々に上がってきていると思います」と、手応えを語った。

 そして、ターゲットが「7月4日」と定められたことで、杉岡自身のモチベーションも一段と高まってきた。

「家のなかでできることを自分なりに考えて、なるべくコンディションを落とさないように意識してやっていました。再開が決まったのでそこに向かって、個人としても、チームとしても、時間はあるので成熟度を高めていきたい」

 今季3シーズンに渡りプレーしてきた湘南から今季加入。これまで水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチに臨んでいるが、ケガなどもあって公式戦のピッチには立てずにいる。

 Jリーグは当面の間、移動による新型コロナウイルスの感染リスクを抑えるため、近圏にあるクラブ同士のカードを比較的多く組んでいくという。古巣の湘南との対戦も近いうちに実現するかもしれない。杉岡の活躍にも期待が懸かる。そして本人にとっても、弾みをつける一戦にしたいところだ。

 その湘南への思いを、杉岡は次のように語る。

「自分を育ててくれた、3年間在籍した思い入れのあるチーム。成長した姿を見せたいと思いますし、もちろん負けたくない気持ちもあります」

「負けたくない」と、21歳の杉岡は静かに闘志を燃やしていた。

 J1リーグは7月4日に再開することが決定(J2の再開、J3の開幕は6月27日)。再び感染者が増えそうな気配もあり予断を許さない状況は続くが、6月15日に新たなカードが発表される予定だ。

練習をする鹿島の杉岡大暉。(C)KASHIMA ANTLERS

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[取材・文:塚越始]