レアル・マドリードがベイルやハメス売却、久保建英ら復帰を検討
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
スペインメディア『アス』が報じる。約67億円をコストカットし、若手を引き上げさせたいが――。
スペインメディア『アス』は6月5日、レアル・マドリードの2020-21シーズンのチーム構成を予測するレポートを掲載した。そのなかで、ガレス・ベイル、ハメス・ロドリゲスら高額な選手を売却したうえで、レンタル組である久保建英(RCDマジョルカ)やダニ・セバージョス(アーセナルFC)らを復帰させて、膨れ上がる人件費を抑えようと検討していると報じた。
記事では、レアル・マドリードの今夏の移籍市場での「一番のテーマ」は、「昨年の夏に続いて」ベイル、ハメス・ロドリゲス、マリアーノ・ディアスを放出し、3人だけで5400万ユーロ(約67億円)に上るという人件費を削減することだと強調する。
新型コロナウイルスの影響により、クラブでは選手・スタッフが10パーセントの給与をカットすることで合意した。しかし、来週から再開されるリーグ戦は無観客試合で開催されるため、クラブ運営は大きな打撃を受ける。選手給与の30パーセントオフについても協議されていると伝える。
そういった状況下、対価にあった活躍を見せられずにいるベイル(2022年まで契約)、ハメス(同21年)、ディアス(同21年)の放出は、もはや“必須”だと訴える。
とはいえ、スペインのみならず欧州、さらに世界中のプロサッカークラブが先行きを見通せずにいる。それだけに、簡単には売却できない状況にあるのも事実だ。
このオフ、レアル・マドリードはスタッド・レンヌの17歳、エドゥアルド・カマヴィンガの獲得のみ具体的に動いていると言われる。
そして、久保、セバージョス、アクラフ・ハキミ(ボルシア・ドルトムント)、マルティン・ウーデゴール(レアル・ソシエダ)らレンタル組を復帰させることで、このタイミングで投資してきた若手へと血を入れ替え、人件費を抑える計画だというのだ。
とはいえ、ローン組を引き上げさせるためには、ベイルらを放出しトップチームの枠(25人)を空けること。それができなければ、話が進まないのが現状である。そして「白い巨人」は来年以降、パリ・サンジェルマンのムパッペ、ドルトムントのアーリング・ハーランドらの獲得という大プロジェクトも見据える。
様々な選択肢が上がってきているが、来季、久保は果たしてどのような道を歩むのか? まずはリーグ再開明け――マジョルカでインパクトを残すプレーを見せたいところ。マジョルカは6月13日(日本時間14日5:00)、ホームで首位のFCバルセロナと対戦する。
[文:サカノワ編集グループ]