名古屋が緊急記者会見。「なぜランゲラックが」選手も動揺、金崎とは濃厚接触者に該当せず
緊急の記者会見を行った名古屋グランパス(株式会社名古屋グランパスエイト)の小西工己社長。(C)SAKANOWA
日頃から感染対策を徹底していただけに…。改めて濃厚接触者を特定へ。
J1リーグの名古屋グランパス(株式会社名古屋グランパスエイト)は6月7日、オーストラリア代表GKランゲラックに新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを受けて、小西工己社長とクラブスタッフがオンラインシステムによる緊急の記者会見を行った。クラブからは金崎夢生に続いて2人目の同ウイルス陽性反応。チーム内でも最も感染予防対策を徹底していたランゲラックに陽性反応が出たことで、選手にも動揺が走ったという。またグループ練習を実施していた際、ランゲラックと金崎夢生は保健所の定義するところの「濃厚接触者」に該当しなかったという。
今回の件を受けて連絡を取り合った選手たちの反応について、大森征之スポーツダイレクターは「みんな驚いています。ランゲラックは常にマスクや手袋をして、誰よりも警戒と予防をして、この新型コロナウイルスと向き合っていました。それだけに選手たちも驚いています」と説明した。
名古屋のグループ練習は、各ポジションごとに実施。FWの金崎とGKのランゲラックは、保健所の定めるところの「濃厚接触者」には当たらなかったという。小西社長は「GKのみのグループ練習で、それまで十分なスポーツディタンスだったと聞いています」、大森征之スポーツダイレクターも「5メートルから15メートルなど、GKの練習はかなり距離が離れた状況でトレーニングをしていました」と、徹底した予防策を取っていたと語った。
そして小西社長は次のように、呼び掛けた。
「これから改めてクラブとして、しっかり省みます。ただ、選手たちのことはぜひ温かく見守り励ましてやっていただけますと、嬉しく思います。金崎、ランゲラックは今、新型コロナウイルスと戦っています。ぜひ皆さまの温かいご支援をいただけますと、彼らも一生懸命戦い、早期の回復・復帰につながると思います」
そのように、今は二人を見守ってほしいと訴えた。
ランゲラックに発熱や倦怠感など体調不良の症状は見られないものの、7日から入院をしている。またクラブは残りの全選手のPCR検査を実施する方針を示している。
来月4日のJ1リーグ再開日の変更は、検討されていない。
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[取材・文:塚越始]