【Jリーグ】観客動員へ課題は「スタジアムの外」。鉄道・バス各社との連携や工夫が必須、マイカー優先も?

オンラインでの記者会見を行ったNPBとJリーグの新型コロナウイルス対策連絡会議、「専門家チーム」の座長を務める賀来満夫氏。(C)SAKANOWA

7月10日以降、まず“5000人以下”で開催の可能性も。

 一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第9回会議が6月8日に行われた。その後の記者会見で、感染症対策の「専門家チーム」の座長を務める賀来満夫氏(東北医科薬科大医学部)は7月10日以降にも可能な観客動員について、今後の感染状況を見つつ、先行する台湾プロ野球を参照に慎重に実施していくべきであると意見を語った。

「皆さんご存じのようにハザードレベルやステップをどうしていくかという考え方が提示されていますが、一方、来月の感染状況を見ていく必要があると思っています。今日(8日)『こうしたデータがあれば、観客の方を入れて下さい』という具体的な数値は示していませんでした」

 賀来氏はそうしたなか、台湾では8週間に渡って新型コロナウイルスの感染がなく、プロ野球は観客を迎え入れての開催を続けている。もちろん日本と台湾では、様々な状況が異なるが、参照にしたいということだ。

 政府は新たな段階として、プロ野球やJリーグなどで観客とともに開催・再開する場合に「スタジアムの2分の1、あるいは5000人以下で少ないほう」と見解が示されている。Jリーグでは基本的には、後者の“5000人以下”が優先されることになる。

 賀来氏は今回、再開時の具体的な人数については議論しなかったと言う。

「今後はスタジアム内と外について、ディスカッションしていくことがあります。数千人規模の方がお越しになるということは、なかなかそこでソーシャルディスタンスを保つのは、難しい面もあります。そういった意味で、『何千人から始めて下さい』といった話はしていません。逆に今後の感染状況を見ながら、台湾の状況や取り組みをしっかり見ながらやっていく必要があるのではないか、という話をさせていただきました」

 スタジアム内で、距離を保つことは可能である。ただ鉄道・バスによる移動時、あるいは食事の際、混雑し感染リスクが高まる場合が想定される。そういった「スタジアムの外」を含めて、どのように対策するべきか。総合的に考えなければいけないという。

 密を避けるための鉄道・バス各社との連携や工夫であり、あるいは当面はマイカーを優先するのか? タクシーの活用も? 今後は観客動員に向けて、そういった企業・行政との協議も重要になってくる。

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[取材・文:塚越 始]

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