【名古屋】2選手が新型コロナ陽性、グループトレーニングを再開
名古屋の金崎夢生(左)とランゲラック(右)。(C)SAKANOWA
3日から活動を休止していたが、4グループごと時間帯を分けて実施。自宅待機中の選手はオンラインで。
元日本代表FW金崎夢生とオーストラリア代表GKランゲラックに新型コロナウイルスの陽性反応が出たたた活動を休止していたJ1リーグの名古屋グランパスは6月9日、グループでのトレーニングを再開したと発表した。ただし自宅待機中の選手はオンラインでの練習となっている。
トレーニングは非公開で、4グループ(1グループ5人程度)ごとに時間帯を分けて実施された。また、自宅待機中の選手はビデオ会議システム「ZOOM」を活用してのグループでのオンライントレーニングを行っている。
また、8日にはクラブハウス内の消毒作業を実施。ただし当面の間、クラブハウスは利用しないという。クラブとしても、「3密」対策、感染症拡大防止対応を改めて徹底していく。
名古屋は2日に金崎の新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受け、まず濃厚接触者19人がPCR検査を実施。その結果、全員が陰性だった。続いて6日に選手・スタッフの希望者26人にPCR検査を行ったところ、ランゲラックのみ陽性反応が出た。ただしランゲラックに発熱や倦怠感など体調不良の症状は、これまで見られなかった。
ランゲラックの検査結果を受けて、8日、これまでPCR検査を受けていなかったトップチームの選手とスタッフ13人のうち10人の検査を実施、全員が陰性だった。残りのスタッフ3人はスケジュールなどの都合でまだ検査を受けられずにいて、今後速やかに実施する。保健所が特定を進めていたランゲラックの濃厚接触者は、クラブ内の選手・スタッフにはいなかった。
NPB(プロ野球)とJリーグ合同による「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第9回会議が8日にオンラインで行われた。その後の記者会見で、感染症の専門家からは「対面でマスクなしで15分以上会話する」などの「濃厚接触者」の定義に照らし合わせると、サッカーのプレー中は「濃厚接触」に当たらず、感染リスクも低いのではないかという見解も示された。
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[文:サカノワ編集グループ]