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名古屋が全体練習再開。マッシモ監督が金崎とランゲラックに「健康な状態を取り戻し1日も早く帰ってきてほしい」

全体練習の再開を受けて、オンラインで取材に応じた名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督。(C)SAKANOWA

選手のコンディションに、一段と神経を研ぎ澄ませる。そのうえで、リーグ再開へ準備をスピードアップ。

 名古屋グランパスが6月13日、2選手に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことを受けて中断していた全体練習を再開させた。名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督がトレーニング後、オンラインによる取材に応じて、7月4日のリーグ再開に向けた思いを語った。

 指揮官はまず、チームの意識を一つにまとめたという。

「今必要なのは、残り3週間でチームを戦える状況に仕上げること。そこに向かってすべてを集中して取り組みます。それを理解してもらったうえで、やるべきことをしっかりやっていこうと、意識を統一してスタートしました」

 再開まであと3週間。最も懸念し、注視していかなければいけないと強調していたのが選手のコンディションだ。

「選手がどのような状態なのかを見極めるため、私たちも神経を研ぎ澄ませて観察します。それを大前提としたうえで、作業にかける時間が本来より少ないなか、(ケガなどの)リスクが高まらないように『この選手は疲労が溜まっているかな?』と私たちスタッフがしっかり見守りながら、スピードも上げていきます」

 そのように3週間で試合を迎えるが、ケガの発生を極力抑えることに、指揮官は細心の注意を払うという。

 一方、金崎夢生、ランゲラックと主力である二人に同感染症「陽性」反応が出たことについて、次のように語った。

「まず(新型コロナウイルスの陽性反応だと)知った時は、何よりまず残念ではあるものの、健康な状態を取り戻し、1日も無駄にせず早く帰ってきてほしいと思いました。こうして身近な中から陽性反応が出たことに驚きもありましたが、同時に、世界中で言われていることではありますが、誰の身に起きてもおかしくはないのだとより思いました。感染症のことを語ると無責任になってしまうので感想になってしまいますが、二人のことは驚いたとともに、何より1日も早く戻ってきてほしいです」

 また、ミステルは選手たちへの影響も慮る。

「他チームと比べて、試合への準備期間が短くなった影響はあるかもしれません。しかし、このシーズンが始まってから、通常と同じようなことはできないという状況が続いてきました。それでも選手たちはサッカーができる、この仕事ができる喜びを感じながら、グラウンドの中で感謝の気持ちを皆さんに表現する。チームにはそのエネルギーがあります。限られた時間しかない、と捉えるのではなく、ポジティブに、最高の準備をして最高のゲームをできるように、一人ひとりできる限りの努力を注ぎ込み、今でき得る最高の状態で再開初戦を迎えよう。そのようなメンタルで、今日これから取り組み直していこうと選手たちに伝えました」

 何より金崎とランゲラックの健康を第一に願っていた。そのうえで、この逆境を力に変えてみせる――フィッカデンティ監督は溢れる選手たちのエネルギーの最大値を引き出し、ピッチで表現してみせることを誓っていた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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