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鹿島の寄付プロジェクト3300万円を突破。名古新太郎は「試合に勝って恩返しをしたい」

オンラインでの取材に応じた鹿島の名古新太郎。(C)KASHIMA ANTLERS

ザーゴ流ボランチは運動量が要求されるとともに、「頭を使うように言われています」。

 鹿島アントラーズのMF名古新太郎が6月18日の練習後、オンラインによる取材に応じて、ザーゴ監督に求められるボランチの役割、7月4日のJ1リーグ再開の川崎フロンターレ戦に向けて、そしてクラブが開始したクラウドファンディングへの協力に対する感謝の思いなどを語った。

 名古はまずザーゴ監督のもとでのボランチの役割について、次のように語る。

「攻守においてすごく運動量も大切ですし、頭を使うことを常に言われています。できるだけボールを握る時間を長くして、攻撃時のリスク管理のところも言われているので、選手同士で話し合いながらやって詰めています」

 13日にアルビレックス新潟、16日には鹿島アントラーズユースとの練習試合を行い、チームとしての確認も進めている。「新潟戦はめちゃくちゃ大雨でサッカーになりませんでしたが、やろうとしている形は少しずつ出てきています。(リーグ再開に向けて)今までの再確認と最後の崩しのところ、リスク管理のところをもっと詰めて、あと2週間、精度を上げていければと思います」と、名古は意欲を示した。

 何より2年目を迎える24歳は「これだけ長い時間、サッカーができなかったことはなく、選手にとっては苦しい時間ではあったと思います。ただ自分たちだけではなく、社会的にみんな苦しいなか、もう一度サッカーが再開できる喜びに感謝していますし、より幸せを感じています」と語る。

 クラブは16日から「鹿島アントラーズクラウドファンディングプロジェクト」をスタート。鹿島のホームタウンである鹿嶋市の協力のもとで寄付を募り、寄付金は鹿嶋市「ふるさと納税」の対象となる。そのうえで、ホームタウンを構成する潮来市、神栖市、行方市、鉾田市からも賛同をいただき、支援してくれた方にはクラブから金額に応じた御礼(リターン)を予定している。7月31日まで受け付けている。1億円が目標額で、3300万円を突破した。

 名古はその期待に応えたいと強調する。

「選手だけが苦しかったわけではないなか、協力し、期待してもらっていることに対し、試合に勝って恩返しすることが一番だと思います。まず再開初戦にしっかり勝って、いい知らせを皆さんにできればと思います」

 鹿島は再開後、7月4日にアウェーでの川崎フロンターレ戦、8日にホームでの北海道コンサドーレ札幌戦をリモートマッチ(無観客試合)で臨む。その後、観客動員が一部認められる予定(詳細未定)の12日にアウェー浦和レッズ戦、18日にホームで横浜F・マリノス戦が組まれている。

トレーニングを行う鹿島の名古新太郎。(C)KASHIMA ANTLERS

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[取材・文:塚越始]

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