【鹿島】杉岡大暉がCBで無失点「計算の立つ選手になっていきたい」
鹿島の杉岡大暉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
町田との練習試合で90分間出場。サイドバックとの併用で、プレーの幅を広げる。
[練習試合] 鹿島 1-0 町田/2020年6月20日/カシマサッカースタジアム
※45分×4本(トータル)
鹿島アントラーズの杉岡大暉がFC町田ゼルビアとのトレーニングマッチでセンターバックとして出場し、試合後にオンラインの取材に応じて、感触と課題を語った。
左のセンターバックとして3・4本目の90分間臨み無失点に抑えた杉岡は、「まだまだ、でした。もっとボールを動かしながら、縦に入れるとか、そういったことをやっていかなければいけないと感じています。守備面でも、もっと前へ強く跳ね返さないといけないし、満足はしていないです」と振り返った。
杉岡のキックが起点となって、土居聖真の決定的な(ヒールで流す)シュートも生まれた。また、同サイドの荒木遼太郎に素早く展開することで、攻撃の流れも作り出していた。終盤には強烈なヘッドでピンチの芽を摘むなど、結果、失点ゼロに抑えたことで、センターバックとしてもポジション争いに加わってきたことを印象付けた。
「片方のサイドにボールを集め展開する時、スペースが空いたら前へというサッカーをしています。そういったなかで特長を出していきたいです」
杉岡はそのように判断のスピードアップを課題に挙げていた。
7月4日のリーグ再開から、ルヴァンカップを含め、怒涛の連戦が続く。そうしたなか、チーム状況に応じて、サイドバックとセンターバックでの併用が予想される。杉岡自身もその覚悟だ。
「どちらのポジションでもしっかりやることができれば、チームにとってプラスになると思います。ただ、まだしっかり計算できる選手にはなれていないと思うので、両方のポジションをしっかりやりながら、計算の立つ選手になっていきたいと思っています」
この日出た課題を改善すること。それはサイドバックで起用された時にも、必ずや生かせるに違いない。二つのポジションを経験しながら、東京オリンピック世代でもある杉岡が、選手としての幅を大きく広げようとしている。
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[文:サカノワ編集グループ]