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【鹿島】ザーゴ監督が手応え「何より数年ぶりにケガ人がいない」。町田との練習試合で1-0勝利

鹿島のザーゴ監督(2020年1月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

土居のシュートがオウンゴールに。町田にほとんどチャンスを作らせなかった点を評価。

[練習試合] 鹿島 1-0 町田/2020年6月20日/カシマサッカースタジアム
※45分×4本(トータル)

 鹿島アントラーズのザーゴ監督が1-0の勝利を収めたFC町田ゼルビアとのトレーニングマッチのあと、オンラインによる記者会見に応じて、手応えとともにJ1リーグ再開に向けた残り2週間の課題などを語った。

 ゴールは3本目に決まった土居聖真のクロス性のシュートからのオウンゴールによる1点のみ。ただ、若手が主体となって臨んだ3・4本目の90分間は、多くのチャンスを作り出していった。

 ザーゴ監督はまず次のように振り返った。

「本格的な試合、レッスンが今日はできたと思います。カウンターを主体とした相手に対して、どのように自分たちのサッカーができるのか。練習してきたことを表現すること、それに結果を出すこと、その二つを求めて臨み、非常にいい内容になったのではないかなと感じています。相手に大きなチャンスを与えませんでしたし、来週の横浜FC戦が最終テストになってくると思っています」

 積み重ねてきていることは表現できてきている。そのようにブラジル人指揮官は語った。何よりも「ケガ人が数年ぶりにいない」ことを、今後の連戦を見据えて、ポジティブに受け止めていた。

「当然チームとして安定してきていることが、非常に良かった。大きく崩されるシーンは4本目の一度ぐらいで、そこも曽ヶ端選手の好セーブで防いでくれました。攻撃の部分では、何をしたいのか、チームのコンセプトやモデルケースを全員が意識高く示してくれました。もう一つ、何より良いことは、数年ぶりにケガ人がいない状況になっていることです。それは非常に良いことで、開幕を全員が揃った状態で迎えることができる、連戦を全員で戦うことができる、選手たちがそういった意識を持って取り組んできた成果が出てきていると思います」

 もちろん、相手も主力組で臨んできた1・2本目はゴールを奪えなかった。最前線の軸をどうするのか――など課題になりそうだ。ただ、7月4日の再開(川崎フロンターレとのアウェーゲーム)に向けて、しっかり底上げはできてきている。ザーゴ監督は確かな手応えを得ていた。

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[取材・文:塚越始]