【Jリーグ】PCR初回検査、情報伝達に課題。北九州は「再検査」ではなく「継続検査」

写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「結果がハッキリしない」という初期プロセスを報告し、「陽性」と捉えられる。

 Jリーグは6月23日の理事会後に記者会見を開き、村井満チェアマンや各部門の責任者が決議事項について質疑に応じた。また、先週金曜日までにJ1からJ3までの全選手とスタッフを対象に実施された最初のPCR定期検査について、同日、ギラヴァンツ北九州に新型コロナウイルスの「陽性」の疑いがある選手がいると報じられた件について、村井チェアマンと担当者が説明した。

 担当者によると、あくまでスクリーニング検査は健康診断的な意味合い。また今回は「確定情報ではない」とのこと。唾液の検体について、試薬の処理をして専門の機械にかけた時、結果がすぐ出る場合と、改めてチェックしたほうがいいという場合があるという。実際、後者のパターンのほうが多いとのこと。

 その最初のプロセスで分かった情報は「未確定」である。しかし今回初の検査ということで、「陰性が確定したという情報を1日を早く伝えようとした」と、クラブごとに部分的に報告していった。そこで、本来は複数回機械にかけて最終結果が出るものの、そのプロセスの段階で、Jリーグからクラブへ「結果がハッキリしません」という伝えた方をしてしまった。それが「陽性の可能性がある」という形で受け止められ、「北九州のようなアクションになってしまいました」ということだ。

 検査の実施と結果の伝え方に問題があり、担当者は「そのやり取りの齟齬がありました」と報告した。その段階で、選手が隔離される必要はない。

 また、例えその検査で陽性と出た場合でも、保健所を通じて医師の診断を受けたうえで、実際に新型コロナウイルスのキャリアであるのかどうかが判明する。

 村井チェアマンは「私たちも初めてのことなので、多少混乱しましたが、途中で誤った情報が流れないように今後しっかり対応していきます」と語った。

 北九州のみならず、いくつかのクラブでも混乱が見られるという。実際、その初期プロセスで全員陰性がすぐ判明したクラブのほうが「少なかった」ということだ。

 また、北九州のケースでも、決して選手が「再検査」を受けるのではなく、採取した検体検査が“継続されている”という表現が正しいということも強調された。

 今後は金曜日に検査を実施し、水曜日の午後1時に結果が発表される。24日に最初の定期検査の結果が発表される。果たして、どのような報告が上がるのか――。

 また、Jリーグは一度の検査で、ドイツ・ブンデスリーガの倍近い最大3500人を対象に実施する。NPBとの合同での新型コロナウイルス対策連絡会議でも「コストに見合った効果はあるのか」がテーマに上がったという。選手やスタッフへの様々な心的を含めた負担も考慮するシステムについても構築していきたい。

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[取材・文:塚越始]

 

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