【名古屋】マテウスが語る優勝への思い。目標のゴール数を問われ「数字は言わない」
名古屋で練習するマテウス。(C)N.G.E.
昨季横浜FMのリーグ制覇に貢献。7月4日の再開に向け、前線のコンビネーションを課題に挙げる。
J1リーグ名古屋グランパスのFWマテウスが6月24日、オンラインによる取材に応じて、自身の最近のコンディションとともに、7月4日の清水エスパルス戦で迎えるリーグ再開に向けた課題と抱負を語った。
来日6年目を迎える25歳のブラジル人アタッカーは、先日のFC岐阜との練習試合(〇1-0)について、次のように振り返った。
「悪くはなかったです。ただ、もっと、もっと上げていけられると感じているし、その後のトレーニングも充実しています。徐々に上げて7月4日の再開には100パーセントにしたい。ボールを持った時は全体を見渡せる位置取りができていましたが、ボールがないところでの動きの質を上げなければと感じました」
そのようにオフ・ザ・ボールの判断力や位置取りを、一つのテーマに挙げていた。加えて、前線のコンビネーション不足も否めなかったが、「力がある選手ばかり。フィーリングがトレーニングから合ってくれば、さらに良くなっていくはずです」とも話した。
「離れてブラジルで暮らす両親のことは、やはり心配です。ブラジルの人口を考えると(2億1000万人)、感染者数だけでは比較できない問題でもあります。私にできることは、感染者が増えないように祈ること、それに毎日家族にテレビ電話をしてサポートするぐらいしかできません。あとは自分自身が、こちらで健康に気を付けて、感染しないことを第一に心がけていきたいです」
そして目標を問われたマテウスは、「数字は言わない」と具体的なゴール数などは掲げず、名古屋の優勝のために力になりたいと強調した。
「個人的な目標は、チームに貢献すること。アシストやゴールを決めながら、優勝できればベスト。このチームで優勝できたら嬉しい。(具体的なゴール数など)数字は言いませんが、たくさんのゴールを決めて、たくさんアシストもして、優勝に向けて頑張りたいです」
昨季途中からは横浜F・マリノスに期限付き移籍し、リーグ制覇に貢献した。高い位置での仕事に集中し、プレッシングとドリブル突破からサイドを制圧。リーグ11試合に出場して、1得点・2アシストを記録したが、その数字以上の存在感を発揮していた。その経験も名古屋に還元したい――。
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[取材・文:塚越始]