トルコ辛口評論家がガラタサライを痛烈批判「長友のほうが良かった、サラッキ獲得は失敗」
長友佑都。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
リーグ3連覇は絶望的。元トルコ代表リドヴァン・ディルメン氏が「4-3-3が4-6-0に…」と要因を探る。
[トルコ1部 29節] バシャクシェヒル 1-1 ガラタサライ/2020年6月28日/バシャクシェヒル・ファティ・テリム・スタデュム
トルコ1部リーグの4位ガラタサライSKは、首位イスタンブール・バシャクシェヒルFKとの一戦を1-1で引き分けた。勝点1を分け合い、勝点「8」差を縮めることはできず、残り5試合に突入する。
勝利できれば逆転でのリーグ3連覇への望みが見えてくる、はずだった……。しかしガラタサライに次ぐリーグ2位の失点数を誇る、同じイスタンブールを本拠地とするバシャクシェヒルの牙城を破れなかった。昨季も怒涛のラストスパートでリーグ連覇とトルコカップの2冠を成し遂げたガラタサライだが、その時のような勢いが今は感じられない。
トルコメディア『フォト・マック』では、元トルコ代表の評論家リドヴァン・ディルメン氏がガラタサライの今季の不調について解説。そのなかで冬の移籍マーケットを閉じたあと、外国籍選手枠の問題で登録外となった元日本代表DF長友佑都の不在が影響したと嘆いている。
ディルメン氏は、次のように語る。
「(冬の移籍市場でRBライプツィッヒからレンタルで獲得した22歳のウルグアイ代表マルセロ)サラッキの獲得は失敗でした。長友のほうが良かった。そのため、ガラタサライは4-3-3が、4-6-0のように見えて、中盤がとても混雑しているように見えました。ガラタサライはサラッキに代わる左サイドバックを取るべきでしょう」
そのようにチーム全体を俯瞰できる長友のような役割を果たせる選手の不在を、巻き返し失敗の要因に挙げていた。
たら、れば、になってしまうが、もしも長友がいれば……。
長友は今季限りでガラタサライとの契約が切れることが決まっている。そのうえで来季に向けて、セリエAのボローニャFC、同じイスタンブールをホームとするベジクタシュJK、サウジアラビアのアル・ナスルが獲得を検討していると報じられてきた。
[文:サカノワ編集グループ]