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【浦和】横断幕問題で大槻監督が強調「形は違えど皆さんの思いは届いています」

浦和の大槻毅監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「横断幕が出る、出ないに関わらずファンとサポーターの熱を我々は意識しています」

 J1リーグ浦和レッズの大槻毅監督が6月30日、オンラインでの取材に応じて、チームの仕上がり具合とともに今週末7月4日のリーグ再開・2節の横浜F・マリノス戦に向けた抱負を語った。

 指揮官は先週末のJ2再開・J3開幕をDAZNで観て、比較的準備が限られたなかで再開した欧州主要リーグの初日よりも、データがあるわけではないもののコンディション的に“良かった”と感じたという。

「ブンデスリーガやラ・リーガの初日と比べると、コンディションは良いのかなと感じました。具体的には、(ドイツやスペインでは)止まれなかったり、ケガをしてしまったというシーンが見られました。データをとっているわけではないですが、僕が見たJリーグの試合では、そういったことはあまり見られませんでした。皆さん、しっかり準備して再開を迎えられたのだなと思いました」

 リーグ再開初戦、浦和としてはアドバンテージである埼スタでの大きな声援を受けられない。また、先日、クラブとしてサポーターの横断幕掲出を認めてもらうようにJリーグへ要望したものの認められなかった。そのことについて、大槻監督は次のように語った。

「横断幕のことに関して、途中経過などいろいろなメディアや我々のホームページでコメントが出たりしていますので、コメントは差し控えさせていただきます。ただ、いつも埼玉スタジアムで、我々は大きなサポートをいただいてきました。ただ、そのファンやサポーターの皆さんの思い、パートナーの皆さんの思いは、形は違えど、いつでも僕たちのもとに届いています。

 選手もその思いを感じて、責任を持ってゲームに臨まなければいけないと思っています。横断幕が出る、出ないに関わらずファンとサポーターの熱を我々は意識しています。今回もそういったゲームにするため、土曜日の試合に向かっていきます」

 そのように「声援」という形ではなくても、思いはしっかり伝わってきていると強調していた。

 昨季王者の横浜FM戦へ――。指揮官は「中断期間でブラッシュアップし、ケガ人も戻ってきて、いろんな要素があり見えないところもありますが、まず我々がどのようにここまで持ってきたのか、そこにしっかり焦点を当ててゲームに臨んでいきたいと思います」と決意を示した。

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[取材・文:塚越始]

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