ミズノが高反発新素材搭載の新製品発表。松岡修造さん「もう他のシューズを履けない」
(左から)陸上競技・飯塚翔太選手、ミズノ社の水野明人社長、松岡修造さん、ラグビー・田中史朗選手。写真提供:ミズノ 新素材&新製品 プレスカンファレンス
多くのサッカー選手も愛用する同社ランニングシューズ。今後さまざまな競技向けにも採用へ。
Jリーガーをはじめ、多くのサッカー選手がスパイクやシューズ、ユニフォーム・シャツなどを愛用するミズノ株式会社の新素材&新製品のプレスカンファレンスが7月1日に行われ、ミズノ史上最高の反発性を実現したシューズ用高反発ソール素材『MIZUNO ENERZY (ミズノエナジー)』を発表。『MIZUNO ENERZY』を搭載したコンセプトモデル 『THE MIZUNO ENERZY(ザミズノエナジー)』が同日、ミズノ直営店とミズノ公式オンラインショップで限定販売された。
『MIZUNO ENERZY』は、柔らかさによって、ためた接地時のエネルギーを、 ロスを少なく反発させるミズノ独自の新素材で、約2年かけて開発された。今後、新素材『MIZUNO ENERZY』は陸上やバレーボール、卓球などの競技用シューズ、ランニングやウォーキング、スポーツスタイルシューズにも搭載される予定。
さらに長距離ランナーに向けたランニングシューズ「WAVE DUEL」シリーズのトップモデルとして『WAVE DUEL NEO(ウエーブデュエルネオ)』を7月中旬から全国のミズノ品取扱店で順次販売することも併せて発表された。
「WAVE DUEL NEO」は、走り方のフォームを変えずに、 今まで以上に地面からの反発力が得られるシューズをテーマに開発。 ミズノが独自に開発した高反発ソール素材『MIZUNO ENERZY(ミズノエナジー)』を採用することで、ソールの反発性を向上させた。またアッパー(足甲)部をニット素材のハイカットにすることで、足首までの一体感を高め、安定した走りをサポート。創価大学・嶋津雄大が2020年1月に開催された箱根駅伝で区間新記録(10区)を獲得した時、このシューズのプロトタイプモデルを着用していた。
オンラインによる記者会見で、松岡修造さんは『THE MIZUNO ENERZY』を履いて登場。感想を問われると「社長がいる前で、相当に高反発な答えをします。このシューズが履いていると、難点があります。(なんでしょう?)これを履いたら、もう他のシューズを履けないです」と真剣に語った。
そのうえでウインブルドン選手権ベスト8入りを果たした経験のあるアスリートは「この『MIZUNO ENERZY』が搭載されていることで明らかに違います。アスリート、一般の方たちも含め、この感覚を味わった時、ずっとこのエナジーを欲しくなると思います」と興奮気味に訴えた。すると同じくゲスト出演したラグビーW杯日本代表の田中史朗は「その通り。そう思います。こうしたシューズがあれば履きたいと思っていました」と頷いた。
ミズノトラッククラブ・陸上競技所属の飯塚翔太はランニングシューズ「WAVE DUEL NEO」で試走を披露。「疲れた時に、足が前へ出ていきます。かなりアシストしてくれます。体が軽く感じます」と、時速約20キロまで高めたなか軽快に語っていた。
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[取材・文:塚越始]