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【名古屋】フィッカデンティ監督がジョー退団、金崎とランゲラックに触れる「すごく動けている」

オンラインでの取材に応じたマッシモ・フィッカデンティ監督。(C)SAKANOWA

運が良かったのか、準備が素晴らしかったのか…「選手たちの体はしっかり応えてくれた」。

[J1 2節] 名古屋 – 清水/2020年7月4日18:00/IAIスタジアム日本平

 J1リーグ名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督が7月2日、トレーニング後のオンラインによる取材に応じて、2日後に迫ったリーグ再開に向けた意気込みを語った。

 4日(18:00)はアウェーでの清水エスパルス戦で再開する。チーム内で2選手に新型コロナウイルスの陽性反応反応が出たことで、全体練習をする時間は限られた。しかしそれはあまり問題ではないと、指揮官は前向きだ。

「(全体練習の期間が)3週間でスピードを上げてやらなければいけない難しい作業となり、特に最初の段階、選手たちの安全の面で、慎重を期して準備を進めてきました。チームとしての活動が完全に止まっていたのは約2週間。その前に1か月以上休んでいたわけではもなく、単純に『3週間で試合までの準備した』というわけではありません。運が良かったのか、チームとしての取り組みがすごく素晴らしかったのかは分かりませんが、選手たちの体もしっかり応えてくれています。負荷をかけるべき時はかけながら、選手たちの協力によって、スピードを上げて取り組めました」

 そのように選手たちの仕上がり具合に、監督は手応えを得ていた。

 一方、新型コロナウイルスの陽性反応が出て入院したあと全体練習に合流した金崎夢生とランゲラックのコンディションと清水戦でのメンバー入りの可能性について、フィッカデンティ監督は次のように語った。

「(清水戦に向けて)相手の情報があまりなく、まず自分たちから試合を動かしていく取り組みをしています。自分たちがどういったサッカーをするのか、そこがベース。そのなかで主力になり得る二人は、もちろんチームから離れていなければいけない時間が長くかかりました。ただ二人とも1日も無駄にせず取り組み、どんどんコンディションを上げています。近いうちにチームと一緒に、他のみんなと同じ位置づけで考えていけると思います」

 とりわけ全体練習への合流間もない金崎だが、指揮官は思っていた以上にいい動きだったと感じたという。

「安全をしっかり考えたうえで、約1週間、別メニューで常に連絡を取りながら練習していました。合流時には、すごく動けているなと思える状態でした。しかし、今どのような状態であるのかは、ランゲラックを含め、少し具体的には言わない選択をさせてください」

 そのように清水戦でのメンバー入りするかどうかには触れなかった。

 また、このほど契約解除が決まったジョーについて質問を受けると、フィッカデンティ監督は次のように言及した。

「自分のもとでプレーしている選手について意見は言えます。今、このチームに集中していて、彼の不在がどうかという話であれば、ものすごく高いレベルでの競争が行われているということ。そういった空気の中で、試合に出られる権利を掴んだ選手が、素晴らしいプレーを見せてくれると信じています。毎日、誰を使ったらいいか分からないぐらい高い競争が生まれています。もちろん彼とは昨季短い時間ですがともに過ごしていますし、新しいチームでプレーするというニュースは見ました。これからのサッカー人生が素晴らしいものになることを願っています」

 主導権を握るスタイルに取り組んできたという名古屋が、どのような姿を見せるのか? 4日の清水戦で披露される。

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[取材・文:塚越始]

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