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ジダン監督の悩み?久保は4-4-2でこそ生きる!?レアル・マドリード復帰への次なる課題

ジネディーヌ・ジダン監督(左)、久保建英(右)。(C)Audi CUP :(C)SAKANOWA

移籍専門サイトが久保起用法の課題を指摘。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英は、スペイントップリーグ挑戦1年目ながらマジョルカでのレギュラーポジションを掴み、リーグ戦では直近10試合連続、通算31試合に出場。新型コロナウイルスの影響による中断明けは、攻撃の中軸となってチームをけん引している。

 久保のマジョルカへのレンタル期間は今シーズン末まで。来季はどこでプレーするのか? 久保が活躍し賞賛を浴びるほど、その話題がスペインのみならず欧州で話題を集める。

 そうしたなか移籍専門サイト『FICHAJES NET』は7月4日、「誰もが久保建との契約を望んでいる」と題し、「毎日話題に上がる一人」として、久保のパフォーマンスに関する分析記事を掲載した。

 現実的な戦術でボールポゼッションに捉われずに攻撃を構築しようとするビセンテ・モレノ監督のもとでは、守備に追われ自陣でのプレーが増えてしまう。守備のタスクが求められるため戦術的に適応しきれず、「クボの創造的な美しさを発揮する機会が限られている」と指摘する。

 ただ4-4-2のシステムが採用されている時(二人のFWが前線にいる場合)、マジョルカでも縦に抜け出す強さと攻撃的なメンタルを発揮して、目立つことができているとも分析する。

 そのため4-3-3や4-2-3-1を採用するレアル・マドリードでは、「居場所がないのではないか」と課題を提示している。レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督の示す「ゲーム性、11人のニーズにまだ該当しなければ、最も近い将来はまだ見えず、新たなローン場所を探すことになるだろう」と、新シーズンのレアル・マドリード復帰には疑問を呈している。

 確かに久保がJリーグでブレイクした昨季のFC東京では、4-4-2の右MFをメインポジションにプレーしていた。また、大活躍して殻を打ち破った2018年のインドネシアU-19アジア選手権に臨んだU-19日本代表の基本布陣も4-4-2で、久保は右MF、左MF、FWでプレーしている。

 ジダン監督は6月24日のホームでのマジョルカ戦(〇2-0)後、久保について次のように言及していた。

「とても良かった。素晴らしいゲームでした。彼がどんな選手であるのか、今日改めて証明してくれました。彼はスキルフルで、常にゴールを目指してプレーしていますが、今日のパフォーマンスには特段驚いてはいません。このあと、一体、どんなことを起こしていくのでしょうね。私たちの関心事は、さらに先にあります。それは、ここにいる選手たちとどのようになるのか、ということです」

 レアル・マドリードの中でどのような役割を担えるか。周囲とどのような関係性を築くのか。指揮官の関心はそういった今後へ移行しているというのだ。

 ただ、むしろレアル・マドリードのような超一流のアスリートが揃う中では、4-2-3-1や4-3-3でこそ、久保の特長が生きるかもしれない。そのあたりを含め、ジダン監督やレアル・マドリードのフロントは、久保のよりベターな活用と起用法をどのように考えているのか。

 今節2部降格圏の18位マジョルカは敗れ、17位だったセルタ・デ・ビーゴが引き分けたため、17位グループとは勝点6差に開いた。まだ1部残留への望みは残っているだけに、久保にとっても、マジョルカにとっても、大きな意味を持つ残り4試合となる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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