【川崎】長谷川竜也がFC東京戦、“いい守備”から2ゴール「守備の部分で頭がクリアに」
FC東京戦のあと、オンラインでの取材に応じた川崎の長谷川竜也。(C)SAKANOWA
リーグ3試合・3得点。気を付けたポジショニング、レアンドロ・ダミアンとの好連係を実現。
[J1 3節] FC東京 0-4 川崎/2020年7月8日/味の素スタジアム
川崎フロンターレのMF長谷川竜也がFC東京との「多摩川クラシコ」で2ゴールを決めて、4-0の勝利に貢献した。前線に入った家長昭博、そしてレアンドロ・ダミアン(1ゴール)も効果的に連動し合ってのゴールと勝利に、プロ5年目を迎えたアタッカーは「体がきついなかでも、全員でハードワークできました」と喜んだ。
鹿島アントラーズ戦(〇2-1)に続く重要な一戦、自らの2ゴールで勝点3獲得に導いた。長谷川はミッドウィークと週末の連戦が続くなか、「チームとしてのコンディションは最高ではなかったかもしれませんが、試合内容的に4点を取れてすごく良くて、体がきついなかでも、全員でハードワークできました。全員がいい準備をしていて、いいコンディションでやれています。誰が出てもしっかり勝てるように、また準備をしたいと思います」と気を引き締めていた。
そのうえで長谷川はFC東京戦の2ゴールを振り返る。
「アキさん(家長)がボールを持った時には、得点を取れる位置に入ることを意識しています。(1点目は)ファーに流れてきたダミアンと被らないように気を付けながら、(家長のクロスに対し)ダミアンからの落としをもらえるようにポジションチェンジをしました。そこからトラップからシュートまで、相手が滑って来る(スライディングで対応)ことも分かっていたので、その股を狙っていきました」
そのように数秒の中でいくつもの判断を下し、周囲との呼吸も合い結実したということだ。
「(2点目は)ミキ(山根視来)が(右サイドを)抜け出した時、自分はファーで(パスが)つながってくることを意識したポジションを取っていました。そこでダミアンのシュートがこぼれてきて、決めることができました。あのポジションを取っていて良かったと思いました」
そのように自身2ゴール目は、ポジショニングの妙がもたらした一撃だったと説明していた。
加えて、何より長谷川は“いい守備”が効果的な攻撃につながっているとも強調していた。
「役割の変化はなくて、守備のボールへのプレスのかけ方が少し変わりました。基本的な部分は変わっていません。守備の意識の部分では、迷いがなく行けているので、頭がクリアになっていて、守備に行けています」
開幕から中断期を挟み、26歳の長谷川はリーグ3試合に先発出場して3ゴール。鬼木達監督から自信を持って送り出され、その期待に応えている。これまで4シーズンの間も川崎で欠かせない選手として貢献してきたが、数字の上でもブレイクの予感が漂ってきた。生きのいい若手も多いが、じっくりとフロンターレカラーに染まり着実に進化を遂げてきた長谷川が、今季の川崎の一つの象徴になってきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]